テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は8日、男子シングルス決勝が行われ、第10シードの
錦織圭(日本)が第14シードの
M・チリッチ(クロアチア)に3-6, 3-6, 3-6のストレートで敗れ、日本人初のグランドスラム優勝の歴史的快挙を逃した。
錦織がチリッチを下して優勝していた場合、大会後に発表される世界ランキングではアジア勢最高位となる5位に浮上していた。
しかし、今回アジア勢最高位となる5位とはならなかったが、
JW・ツォンガ(フランス)、
A・マレー(英国)、
G・ディミトロフ(ブルガリア)を抜いて自己最高位となる8位に浮上した。
錦織は今年の5月行われたムチュア・マドリッド・オープンで、
R・ナダル(スペイン)との決勝で途中棄権するも準優勝したことにより世界ランク9位を記録し、男子日本人選手初、アジア人として
P・スリチャパン(タイ)が2004年3月に記録して以来のアジア人最高位と並ぶ快挙を達成したが、わずか4ヵ月で記録を塗り替えた。
また、今季の大会獲得ポイント上位8名が出場でき、ATPツアーの最後を飾る大会となるATPワールドツアー・ファイナルのランクでは6位となっており、現段階では出場出来るランクに位置付けている。
一方、優勝したチリッチは、前回から7つ上げて自己最高位タイの9位に浮上と、再びトップ10に返り咲いた。
最後にトップ10に入っていたのは、2010年の4月12日となっており、今回は約4年5ヶ月ぶりのトップ10入りとなった。
その他上位陣は、1位に
N・ジョコビッチ(セルビア)、2位にナダル、3位に
R・フェデラー(スイス)、4位に
S・ワウリンカ(スイス)、5位に
D・フェレール(スペイン)、6位に
T・ベルディヒ(チェコ共和国)、7位に
M・ラオニチ(カナダ)、8位に錦織、9位にディミトロフ、10位にマレーとなった。
今大会でフェデラーが優勝していた場合、欠場のナダルを抜いて2位に浮上することとなっていたが、準決勝でチリッチに敗れたためランクは変動なしとなった。
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