男子テニスで世界ランク2位の
R・フェデラー(スイス)はスーパーヒーロー、同ランク4位の
S・ワウリンカ(スイス)は苛められっ子。同ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)はジョーカー。
これは、有名なスポーツ選手や政治家をキャラクターにする「SwissMiniPeople」という漫画で描かれたテニス選手。彼らはグランドスラムの時期になると登場する。
最近の漫画では、バラ色の頬をしたワウリンカが4回戦の勝利後にバケツ一杯の水を頭からかぶっている姿描かれていた。コメンテーターの
J・マッケンロー(アメリカ)の「また、アイスバケツチャレンジか?」という質問に対して、ワウリンカが「いいえ、ただ熱くなっただけだ。」と回答している。
また、アメリカのラシュモア山にある4人の大統領と並び、ヘッドバンドを付けてるフェデラーの彫像が加えられている。これを見た観光客はこう問う「他の選手らはグランドスラムを何回ぐらい取ったのか?」と。
フランス語で描かれるこの漫画は2011年からスイスの雑誌に載せられるようになったが、最近は主にフェイスブックやツイッタ―で掲載している。
マンガ家のクリストフェ・ベルツチ氏は、最初からワウリンカを「シャイで普通な男の子」、フェデラーを「スーパーヒーロー」として表現していたことを認めたが、昨年の全米オープンでのフェデラーの不調とワウリンカが準決勝戦まで勝ち進んだことをきっかけに表現の仕方が変わったという。
昨年の全米オープンの時には、「幸いなことに、代わりのヒーローは既にいるよ」というタイトルと共に、無数のテニスボールに打たれ、ニューヨークを逃げ去っているフェデラーの姿を描いた。次のコマではスイス国旗を胸にしたアイアンマンに扮したワウリンカ、「アイアンスタン」(スタンはワウリンカの呼称)が現れ、笑顔を見せるワウリンカは「もう、笑うな」と閉めている。
全豪オープンで優勝したアイアンスタンは更に誇らしげになって、「VICTORY(勝利)」というタトゥーを入れているエピソードも出たぐらいだ。
「ワウリンカは私の漫画を気に入ってくれている」とベルツチ氏は話し、「私はテニスの専門家ではないが、彼は明らかに私の期待を超えてくれた。彼の活躍はいつまで続くのだろうか。」と付け加えた。
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