テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は27日、男子シングルス1回戦が行われ、予選から勝ち進んだ
伊藤竜馬(日本)と
S・ジョンソン(アメリカ)の対戦は、6-2, 3-6, 5-7, 4-1としたところでジョンソンの途中棄権により、伊藤竜馬が2回戦進出を決めた。
両者は、今年7月に行われたキャンベル殿堂テニス選手権で1度対戦しており、その時は伊藤竜馬の途中棄権となっていた。
《伊藤竜馬 棄権の記事はこちら》伊藤竜馬は試合後に「本当に今日は暑くて、我慢で勝てたような感じでした。気持ち的にも少し乱れた時もあったんですけど、最後まで戦って、グランドスラムの本戦で喜びを味わいながら戦えたっていうような感じはありますね。」とコメントした。
全米オープンにはストレートインと予選からも含めて今回が6度目の挑戦となる伊藤竜馬。初めて本戦で勝利をあげられたことについては「ウィンブルドンで予選上がれたっていうのが自信になって、上がり方とか予選決勝の戦い方っていうのも自分の中ですごい落ち着いて出来ました。」
「本戦では相手が自分よりも上のランキングなので、思いっきりやろうと思って最後まで戦ったことが、この全米で初勝利出来た結果じゃないかなと思います。」と本戦初勝利について話した。
予選では
ダニエル太郎(日本)が先に勝って本戦を決め、みんながそれに続いてデビスカップの時のように引っ張られたということについて「そうですね。やっぱり自分より若い選手のダニエル君と
西岡良仁(日本)君の2人が上がって、僕が待ちの状態だったんですけど、自分はすごいプレッシャーがかかったりしました。」
「僕も彼らと一緒に頑張っていきたいと思うし、その力があったからこそ上がれたというのもあります。そうやって日本のレベルが上がってきていることは事実なので、ランキング100位台の選手が結構いるんですけど、それを100位内に入る選手がどんどん増えてくれればなと思います。」と共に予選を勝ち上がったダニエル太郎と、西岡良仁についてもコメントした。
さらに「日本人選手の活躍が自分の力になりますから、それが今良い感じで日本のトップ選手たち、デ杯のチームもそうですし、良い循環になっているのかなって思います。」と日本のテニス界について話した。
2回戦で対戦する
F・ロペス(スペイン)については「過去2回対戦したことがあるんですけど、僕が初めて2011年の全米オープン本戦にダイレクトで入った時に1回と、昨年の楽天オープンの時で、彼のプレースタイルも分かるようになったし、次はやっぱり勝ちたいですね。」
「今日初戦勝って、明日は練習日となるんですけど、しっかり調整して、また金曜日にいい状態でむかえて2回戦勝ちたいと思います。みなさん応援よろしくお願いします。」と意気込みを語った。
日本勢で同大会の予選を勝ち進んだダニエル太郎と西岡良仁はいずれも本戦1回戦敗退となり、伊藤竜馬と第10シードの
錦織圭(日本)が2回戦進出を決めている。
(コメントはWOWOWから抜粋)
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