テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は26日、男子シングルス1回戦が行われ、第10シードの
錦織圭(日本)が世界ランク176位で主催者推薦枠で出場の
W・オディスニク(アメリカ)を6-2, 6-4, 6-2のストレートで下し、2回戦進出を決めた。
この試合、錦織はファーストサービスが入った時77パーセントの確率でポイントを獲得し、オディスニクから6度のブレークに成功し、2時間5分で勝利した。
第1セット、オディスニクのサービスから始まった第1ゲームで、錦織は3ポイント連取しブレークチャンスを掴み、2度目のチャンスでブレークに成功する。
第5ゲームでも錦織はデュースに持ち込み、2度目のブレークチャンスからオディスニクのダブルフォルトで2度目のブレークに成功し、その後は錦織がサービスゲームをキープし第1セットを先取する。
第2セット、第4ゲームで錦織はこの試合5度目のダブルフォルトから0-40とし、1ポイント返すも次のポイントで錦織のフォアハンドがサイドアウトし、先にブレークを許す。
しかし直後の第5ゲームでポイントを先行し、30-40からオディスニクがバックハンドをアウトしてブレークバックに成功し、ここから錦織が4ゲーム連取し、第10ゲームでサービスゲームをキープし、錦織が第2セットも取る。
第3セットに入り、オディスニクがサービスの第1ゲーム、デュースの場面で錦織はリターンエースでブレークチャンスに持ち込み、ドロップショットでオディスニクを前に出し、ロブで鮮やかに抜きブレークに成功する。
ブレーク後は4ゲームを連取し、その後はサービスゲームをキープし錦織が勝利した。
両者は初対戦となり、錦織は2回戦で
P・アンドゥハル(スペイン)と
J・ソック(アメリカ)の勝者と対戦する。
今大会錦織は嚢胞を取り除く手術を行った後、初めての試合となり、出場も懸念されていたが、ファーストサービスの確率が49パーセントと低く、ダブルフォルトが7度と気になったが、フットワークやストロークに問題は見られなかった。
錦織は勝利後のインタビューで「体の調子が良く、テニスも良かったので、自分でもびっくりしています。」
・足の指の状態はどうですか?
「ほとんど痛み無くできたので、明日試合の後にどう反応するか見てみて、出来るとこまで突っ走りたいと思います。」
・試合中、足を少し気にしているようでしたが?
「まだ100パーセントではないですけど、ほぼ大丈夫です。」
・体力面で不安としているようですが、今日のストレート勝ちはどうでしたか?
「3セットで、そこまで長いラリーも無かったので大丈夫でした。まだまだ体力に不安があるので、少しずつ試合をするにつれて慣れていけるかなと思います。」
・サーブはどうでしたか?
「まだそこまで安定していなかったのですが、大事なところで入ってくれたので、3セットで勝つのに十分なサーブが出来たと思います。」
・足ではなく、試合勘でサービスの確率が下がったのでしょうか?
「試合によってアップダウンはあって完璧に毎回上手く行かないので、悪い中でも勝つのが重要です。」
・2回戦に向けて
「いいテニスが出来ているのでこのまま頑張ります。」とコメントしている。
過去同大会で錦織は、2008年の4回戦で
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)に敗れて準々決勝進出を逃すも、3回戦で当時世界ランク4位の
D・フェレール(スペイン)を破ってベスト16入りを果たしたのが全米オープンでの最高成績となっている。
【錦織圭 全米オープン戦歴】
<2014年>
・1回戦 勝利 W・オディスニク 6-2, 6-4, 6-2
<2013年>
・1回戦 敗退
D・エヴァンス(英国) 4-6, 4-6, 2-6
<2012年>
・1回戦 勝利
G・アンドレオシ(アルゼンチン) 6-1, 6-2, 6-4
・2回戦 勝利
T・スミチェク(アメリカ) 6-2, 6-2, 6-4
・3回戦 敗退
M・チリッチ(クロアチア) 3-6, 4-6, 7-6 (7-3), 3-6
<2011年>
・1回戦 敗退
F・チポッラ(イタリア) 4-6, 2-6, 途中棄権
<2010年>
・予選1回戦 勝利
P・カプデビル(チリ) 6-3, 5-7, 6-2
・予選2回戦 勝利
A・クドリャフツェフ(ロシア) 6-3, 7-6 (7-1)
・予選3回戦 勝利
F・ダンチェビッチ(カナダ) 6-4, 6-1
・1回戦 勝利
E・コロレフ(ロシア) 7-6 (7-0), 5-2, 途中棄権
・2回戦 勝利 M・チリッチ 5-7, 7-6 (8-6), 3-6, 7-6 (7-3), 6-1
・3回戦 敗退
A・モンタネス(スペイン) 2-6, 1-2, 途中棄権
<2008年>
・1回戦 勝利
J・モナコ(アルゼンチン) 6-2, 6-2, 5-7, 6-2
・2回戦 勝利
R・カラヌシッチ(クロアチア) 6-1, 7-5, 途中棄権
・3回戦 勝利 D・フェレール 6-4, 6-4, 3-6, 2-6, 7-5
・4回戦 敗退 J・M・デル=ポトロ 3-6, 4-6, 3-6
<2007年>
・予選1回戦 勝利
P・アムリトラジ(インド) 3-6, 6-1, 6-4
・予選2回戦 敗退
B・パウ(ドイツ) 2-6, 4-6
(コメントはWOWOWから抜粋)
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