テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は3日、女子シングルス準決勝が行われ、第13シードの
E・ブシャール(カナダ)が第3シードの
S・ハレプ(ルーマニア)を7-6 (7-5), 6-2のストレートで下し、グランドスラム初の決勝進出を決めた。
この試合は、これからの女子テニスの次世代を担う2人の注目の対戦となった。
第1セット、先にブレークしたのはハレプだったが、その後すぐにブシャールがブレークバックに成功。
この直後、ハレプにアクシデントが発生。ボールを走って追いかけたが、止まりきれず左足首を痛めてしまった。ハレプはメディカルタイムアウトを要求し、トレーナーにテーピングを施してもらい再びプレーに戻った。
両者はそのままタイブレークに突入。接戦の末にタイブレークをものにしたのはブシャールとなった。
第2セットの第3ゲームでは、ハレプのダブルフォルトが2度あり、ブシャールがブレークに成功。両者、厳しいコースのラリー戦となるも、粘り強いテニスと強烈なストロークで攻めるブシャールが第5ゲームでもブレークに成功し、ゲームカウント6-2で勝利をおさめた。
初の決勝進出を決めたブシャールは、決勝で第6シードの
P・クヴィトバ(チェコ共和国)と対戦する。
現在注目されている20歳のブシャールは、今年の全豪オープンでグランドスラム初のベスト4入りを果たし、世界に名を知らしめた。そして先日の全仏オープン、今回のウィンブルドンでもベスト4入りを果たしており、グランドスラム3大会連続の4強入りという安定した結果を残してきている。
《ブシャール4強の記事はこちら》今大会では全試合ストレート勝ちという好調っぷりを発揮し、初の決勝進出を決めた。そして念願のグランドスラム初のタイトル獲得に王手となった。
また、今回の勝ち上がりによりブシャールは、大会後に発表される世界ランキングで念願のトップ10入りが確定している。
一方、敗れた22歳のハレプは、今年の全豪オープンでグランドスラム初のベスト8進出。大会後に発表された世界ランキングではトップ10入りを果たした。そしてランキングを徐々に上げていき、今では世界ランク3位とトップ3にまでのぼりつめた。
先日の全仏オープンでは、グランドスラム初の決勝進出を果たすも、惜しくも決勝で
M・シャラポワ(ロシア)に敗れて準優勝に終わっていた。今回も初のタイトル獲得を狙うも、20歳のブシャールに阻まれることとなった。
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