テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は2日、男子シングルス準々決勝が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第26シードの
M・チリッチ(クロアチア)に6-1, 3-6, 6-7 (4-7), 6-2, 6-2のフルセットの末に下し、5年連続ベスト4進出を決めた。
両者は過去に9度対戦しており、今回が10度目の対戦となった。対戦成績は10勝0敗と、ジョコビッチが全勝している。
先日の全仏オープンでも両者は対戦しており、その時もジョコビッチが勝利をおさめている。
《両者の全仏オープンで対戦の記事はこちら》第1セットは、ジョコビッチがチリッチのサービスゲームを2度ブレークし、ゲームカウント6-1と安定した展開で先取した。
第2セットに入り、ジョコビッチはこの試合で初めてチリッチにブレークを許し、ゲームカウント3-6で追いつかれる。
第3セットでは、第11ゲームでジョコビッチはチリッチにブレークを許してしまう。その後の第12ゲームでは、すぐにジョコビッチがブレークバックに成功する。このまま両者はタイブレークに入り、チリッチの前後左右に動かされたボールを、何度も転倒しながら拾うジョコビッチだが、タイブレークの4-7で連取された。
第4セットでは、ジョコビッチが第1ゲームと第3ゲームでブレークに成功。このセットはジョコビッチが流れをものにし、ゲームカウント6-2で取ってファイナルセットへ持ちこんだ。
最終セットでは、ジョコビッチが第1ゲームと第7ゲームの2度ブレークに成功。このセットに入ってからは、ラリー戦でも余裕のあるプレーで最終セットをゲームカウント6-2で取り、3時間18分でフルセット戦を制した。
準決勝でジョコビッチは、昨年優勝で第3シードの
A・マレー(英国)を下した第11シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。
過去同大会でジョコビッチは、2010年はベスト4、2011年は優勝、2012年はベスト4、2013年は準優勝となっている。2011年は決勝で
R・ナダル(スペイン)を下して大会初優勝を飾っており、昨年は決勝でマレーに敗れて準優勝に終わっていた。
《ジョコビッチ優勝の記事はこちら》今回は3年ぶり2度目の優勝とグランドスラムで7度目のタイトル獲得を狙う。
一方、ジョコビッチに敗れるも、接戦を演じた25歳のチリッチは、元世界ランク9位を記録している。
今回チリッチは、1回戦で
P・H・マチュー(フランス)、2回戦で
A・ハイデル=マウアー(オーストリア)、3回戦で第6シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)、4回戦で
J・シャーディ(フランス)を下しての勝ち上がりとなっていた。
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