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テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は23日に開幕し、センターコートの初戦には前年度覇者のA・マレー(英国)が登場。D・ゴファン(ベルギー)を6-1, 6-4, 7-5のストレートで下して、大会2連覇へ向けて好スタートを切った。
昨年の同大会で77年ぶりのイギリス人チャンピオンとなったマレーは、会場に登場すると観客からはスタンディング・オベーションの歓迎を受けた。ウィンブルドンは大会初日のセンターコート第1試合には、前年度の男子チャンピオンが試合を行う事が通例となっている。
「最高の気分。」とマレー。「今朝は緊張していたし、昨日だってそうだった。会場へ入ってくると去年の良い思い出がたくさんよみがえってきた。多くの喝采を受ける事が出来た。チェアーに座った瞬間から今年の試合への準備をしなければならないし、去年の出来事から先へ進まなければならない。」
この試合のロイヤルボックスにはマレーの父、祖父母、そして引退した元NBAプレーヤーのシャキール・オニールもスーツ姿で観戦していた。
マレーの新コーチで元女子世界ランク1位のA・モレスモ(フランス)はゲストボックスの最前列に座り観戦しており、試合中はほとんど表情を変える事はなかった。マレーは先週、モレスモと夕食を取りながら前年度覇者としてコートに戻る事へのプレッシャーについて話し合いをした事を明かしていた。
「彼女(モレスモ)が言った事の1つは、前年度チャンピオンとしてコートに入場する雰囲気や経験を感じる事。またこの状況を経験出来るなんて、誰にも分からないからね。」
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この日の試合では、第1セットをわずか29分で先取したマレーだが、徐々にゴファンも調子を上げてマレーを苦しめていた。
「第2、第3セットは試合自体がとても高いレベルになったと思う。彼(ゴファン)は時折信じられないようなショットを打って来たんだ。ストレートで終われてホッとしている。」とマレーは、試合を振り返っていた。
マレーは2回戦でP・アンドゥハル(スペイン)を6-3, 6-1, 6-4で下したB・ロラ(スロベニア)と対戦する。
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