男子テニスで自己最高世界ランク24位の
西岡良仁は7月31日、埼玉県でブレイクスルーテニスアカデミーと共催したジュニア向け特別クリニックを開催した。
>>【連続写真】西岡良仁 フォアハンドの打ち方!<<>>【連続写真】西岡良仁 バックハンドの打ち方!<<イベントには24名のジュニアが参加し、西岡は参加者に対して実戦的な各ショットの考え方を伝授。ラリー練習では西岡が間近で指導し、ジュニアたちは貴重な体験をした。
質問コーナーではジュニアから、格上の選手と対戦するときの心構え、試合での重要なポイントの取り方、身体が小さい選手が考えるべきこと、練習で意識すべきことなど様々な質問が飛び、その1つ1つに西岡は真摯に向き合い丁寧に回答していた。
イベント後、西岡はtennis365.netのインタビューに応じた。
30歳の西岡は現在、2月のデルレイビーチ・オープン(アメリカ/デルレイビーチ、ハード、ATP250)で敗れて以降、負傷によりツアーを離脱している。
西岡は以前からジュニア育成に力を入れており、2021年からは毎年プロを目指すジュニア選手のためにYoshi's CUPを開催している。
ツアー離脱中も西岡はYoshi's CUPに出場してきた選手が出場している大会に積極的に足を運びアドバイスを送ってきたほか、ジュニア向けのイベントにも参加してきた。
西岡にジュニア育成に込める想いを聞いた。
「日本人でトップの選手というところがだいぶ抜けてきているという現状が実際あって、今後の日本人選手をどう育てていくか、どうやって後続をどんどん作り上げていくか、テニスでチャンスのある子たちにどう機会を与えていくかみたいなところはとても大切だと思います」
「色々な経験の1つとして与えることが大事なのかなと思っていて、自分としてはそういう部分で少しでも何かしらプラスになることを与えることができるんじゃないかなと思っています。自分も実際やっていて楽しいですし、やりたいことの1つになっています」
日本テニス界の未来を見つめ活動している西岡だが、現在の日本男子テニス界についてはどのように見ているのか。
ツアーを離脱し図らずも現在はツアーを俯瞰する立場になっている西岡。自身の離脱中に日本テニス界を牽引してきた
錦織圭は今季限りでの現役引退を表明。その後、日本勢男子は世界ランキングでトップ100から一時姿を消し、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)では1人も本戦入りすることができない状況に陥った。
それでもその後、
島袋将が芝コートのツアー大会で結果を残し世界ランキングで自身初のトップ100入りを達成。ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)では
望月慎太郎が四大大会で自身初の16強入りを果たした。
西岡は正念場ともいえる状況を迎えている現在の男子日本テニス界について語った。
「今、ツアー選手になれる人がどれだけいるかは正直まだ疑問が残るところだと思っています。100位を切ることはもちろんすごいことで、大切だと思うんですけど、そこからさらに上のツアー選手であるかどうかがまた1つ大事なところで、チャレンジャーではなくツアーを1年間回って継続してそこにいられるかがすごく大切だと思います」
「望月のウィンブルドンベスト16は素晴らしい結果だったのでめちゃくちゃ嬉しかったですし、会った時にお祝いもしました。でも、だからといって全サーフェスで勝つという話はまた別のことで、1年間を通じて勝たないといけない」
「島袋もそうで、1年を通じて調子が悪い時ももちろんあるんですけど、コンスタントにツアーでどれだけ勝ち続けられるかというところが必要だと思います」
「望月のウィンブルドンベスト16や島袋が100位を切ったことは日本勢にとってすごい刺激だったと思います。僕も刺激を受けました。そういう刺激をどんどん与えてくれることはとてもいいことなので、次のステップは彼らが100位が当たり前になるような選手になって、ツアーで当たり前のように勝つような選手になることだと思います。なので、今は良い段階に入ってきていると思います」
日本テニス界を今後さらに強化していくために西岡が取り組んでいるジュニア育成は必要不可欠だが、ジュニアを育成していくにあたってコーチの重要性についても西岡は言及した。
「日本の育成で今後おそらく必要になってくる部分は、コーチ陣が幅広く情報共有することだと思っています」
「色々な人たちのそれぞれの教育方法があると思いますが、どの世代においても正しいとは限らないことがあります。違うことがもしかしたら必要になってくるかもしれなくて、そういうところを臨機応変にコーチ陣も考えるようになると、もっともっとチャンスのある選手たちが増えてくるような気がします」
「プレースタイルがどんどん変わっていく中で、やっぱり全てを知っている人はすごく少ないと思います。僕らは選手なので経験しているから分かりますけど、テレビで見ているだけでは分からないこともたくさんあります」
「そういう部分をコーチたちももっともっと学んでいく必要があるというのは危惧しているところではあるので、もっと幅広い人たちで幅広い情報共有を行うことによって、子供たちに伝える情報量を増やしていくことが、ここからさらに日本テニスが一段階上がっていくには大切だと思います」
日本テニスの未来を見据えた西岡の活動は、今後も続いていく。




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