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テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は、2日に行われた男子シングルス4回戦でD・ラヨビッチ(セルビア)を6-1, 6-2, 6-1のストレートで下し準々決勝進出を決めた第1シードのR・ナダル(スペイン)が祖国スペイン国王の退位を受け国王への感謝の気持ちを語っていた。
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スペイン国王のファン・カルロス国王が退位し、息子であるフェリペ皇太子に譲位すると月曜日に突然の発表があった。その数時間後に行われた試合でナダルは今大会史上最多となる63度目の勝利を飾り、この10年間で9度目の準々決勝進出となった。
「国王の発表は大変な驚きだった。自分が出来る唯一の事は、彼がここまで行ってきた全ての事に対して感謝の気持ちを贈る事。」と、自身の国王への思いを述べた。
「彼は素晴らしい人間で、世界のどこへ行っても祖国スペインを代表する存在だった。彼が即位してから現在に至るまでに彼がスペインに対して行った全ての事に、スペインも感謝していると思う。」
今年1月に76歳になったファン・カルロス国王は、46歳のフェリペ皇太子が継承する準備が出来ており、希望への新しい時代の幕開けだとスペイン全土へ向けて発表していた。
ナダルは「我々の国王として、この継承はとても良い事になるだろう。そして今後も長年に渡る最高のリーダーになるだろう。フェリペ皇太子はまさしくその座にぴったりの人間。彼は一般人からもとても親近感を持たれているから。それに彼は、長い間国王になるための準備をしてきているんだ。」と、フェリペ皇太子への思いも加えていた。
そして何度も国王に直接会う機会に恵まれていたナダルは「自分個人としては、国王は常に優しく温かい人だった。お会いした時はいつも緊張しないように気を使ってくれたんだ。だから尊敬もしている。何度もお会いする機会に恵まれたし、国王が今後の人生へ向けてどんな決断を下しても国王の幸運を望んでやまない。」と国王の人柄にも触れていた。
今大会史上最多8回の優勝を誇るナダルは、ベスト4進出をかけて第5シードのD・フェレール(スペイン)と対戦する。この日フェレールは第19シードのK・アンダーソン(南アフリカ)を退けての勝ち上がりとなっている。
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