テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は27日、女子シングルス1回戦が行われ、
クルム伊達公子(日本)が第24シードの
A・パブリュチェンコワ(ロシア)に3-6, 6-0, 2-6のフルセットで敗れ、4年連続の1回戦敗退となった。
この試合、クルム伊達はファーストサービスが入った確率を66パーセントとした。また、パブリュチェンコワのサービスゲームを5度ブレークに成功するも、それを上回る6度のブレークを許して2回戦進出とはならなかった。
第1セット、クルム伊達はゲームカウント1-5と大きくリードされるも、第8ゲームで初めてのブレークに成功する。しかし、このセットはクルム伊達のダブルフォルトでゲームカウント3-6で先取された。
続く第2セットでは、第1ゲームからクルム伊達はブレークに成功。また、このセット、ファーストサービスが入った時に89パーセントの高い確率でポイントを獲得し、3度のブレークに成功し、ゲームカウント6-0でパブリュチェンコワに追いついた。
勝敗が決まる第3セットは、序盤パブリュチェンコワに一気にゲームを連取されてゲームカウント0-5となった。クルム伊達は2ゲーム取り返し、第8ゲームで15-40とマッチポイントを握られるも、デュースに持ち込む。長いラリー戦となるが制すことが出来ず、クルム伊達は1時間36分で敗れた。
過去同大会の結果は、2011・2012・2013年の3年連続で1回戦敗退となっており、今回は4年連続の1回戦敗退となった。
43歳のクルム伊達は、今大会が引退後に復帰してからのグランドスラム本戦20度目の挑戦で、この対戦でクルム伊達がパブリュチェンコワに勝利していた場合、同大会で最年長勝利記録更新となっていた。
また、クルム伊達はB・ザフラヴォワ・ストリツォワと組んでダブルスにも出場し、1回戦で第11シードの
A・メディーナ=ガリゲス(スペイン)/
Y・シュウェドワ(カザフスタン)組と対戦する。
一方、クルム伊達に勝利したパブリュチェンコワは現在22歳で、2011年の全仏オープンでは初のベスト8入りを決めていた。
2回戦でパブリュチェンコワは、
K・ベルテンス(オランダ)と対戦することが決まっている。
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