男子テニスツアー最終戦であるATPワールドツアー・ファイナル(イギリス/ロンドン、ハード)に第1シードでエントリーしている
R・ナダル(スペイン)が、未だ手にしていない大会優勝への意気込みを語った。
年間4度行われるグランドスラム全てで優勝を飾り、オリンピックの金メダルも獲得、さらにマスターズ1000大会でも史上最多26度の優勝を誇るナダルだが、ツアー最終戦のタイトルは未だ手にしていない。
「この大会のタイトルは、まだ獲得していない。優勝出来たらと願っている。」と、ナダル。
3年前に決勝進出を果たしたが、
R・フェデラー(スイス)に敗れていたナダル。
「この大会で、これまで何度か高いレベルでプレーをしていたけど、そんな時には史上最強と言えるインドアを得意としている選手に阻まれてしまった。」
これまで獲得した60度の優勝のうち、インドアのハードコートのタイトルはわずか1つのナダルだが、今季はハードコートで26連勝を記録して4大会で優勝を飾る活躍を見せていた。
そして、北京大会では決勝で
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れたものの準優勝。上海とパリのマスターズ1000大会でもベスト4の好成績を残している。
「インドアのハードコートは自分にとって、ちょっと厳しい環境でもある。それでも、どの試合に向けてもベストを尽くして練習に励んでいる。先週のパリでも激しい練習をして、正しい戦略で戦えたと思う。今はまた良いテニスをする準備が出来ているし、しっかりチャレンジしたい。」
「この大会に出場出来る事は、常に最高の事。この10カ月を良いプレーを続けてこれたからこそ、このコートに立てる。ここへ来れたのはプレゼントのようなもの。昨年は怪我で今の時期は辛い思いをしていたから、こうして帰ってこれた事はとても嬉しい。特別な大会で、特別なアリーナ。このスタジアムでまたプレー出来る事に興奮している。」
予選ラウンドロビンではグループAに第1シードでエントリーしているナダル。火曜日に行われる初戦は、先週のパリの準決勝で敗れた同胞で第3シードの
D・フェレール(スペイン)との再戦となる。その後に第5シードのT・ベルディフ、第7シードの
S・ワウリンカ(スイス)と対戦する。
■関連記事■
《元王者フェデラー「全力を尽くして」<ATPワールドツアー・ファイナル>》《第1シードのナダル「おめでとうと言うしかない」<BNPパリバ・マスターズ>》《デル=ポトロに盗難事件「ラケットもウエアもあるけど、他には何もない」》《ジョコビッチがフェレールの連覇阻止、4年ぶりの優勝飾る<BNPパリバ・マスターズ>》■関連動画■
《フェデラーが不調に陥った原因を明かす!ATP男子ツアーマガジン Vol.193》《トップ10入り目指す錦織特集!世界が驚く活躍に迫る!ATP男子ツアーマガジン Vol.192》《ジョコビッチが史上9人目の偉業を達成!ATP男子ツアーマガジン Vol.190》《芸術的なバックハンドを放つ天才ガスケを特集!ATP男子ツアーマガジン Vol.187》《フェデラーが不調とラケットチェンジについて語る!ATP男子ツアーマガジン Vol.185》(翻訳・記事/弓削忠則)