男子テニスのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード)は3日、シングルス決勝が行われ、第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第3シードで昨年覇者の
D・フェレール(スペイン)を7-5, 7-5のストレートで下し、2009年以来4年ぶりにタイトルを獲得すると同時に、キャリア通算40度目の優勝を飾った。
この試合、世界ランク2位のジョコビッチは第1セットの第5ゲームで同3位フェレールに絶妙なドロップショットを決められるなどでブレークを許す。その後、第10ゲームでフェレールのサービング・フォー・ザ・セットを迎えるも、集中力を高めたジョコビッチが激しいラリー戦を制してブレークバックに成功、ゲームカウント5-5とする。
そして、第12ゲームで最後フォアハンドのショットをネットにかけたフェレールにより、ジョコビッチが第1セットを先取する。その瞬間、ジョコビッチは雄叫びをあげた。
しかし、第2セットの第1ゲームでは安定したプレーを披露するフェレールに対し、ジョコビッチはいきなりブレークを許す苦しい展開を強いられる。以降、激しいラリー戦が続く中、第1セットと同様に、第10ゲームでフェレールのサービング・フォー・ザ・セットを迎えるも、またもジョコビッチがこのゲームでブレークバックする。
最後はジョコビッチの力に根負けしたフェレールがフォアハンドのショットをネットにかけ、1時間52分の試合に幕が下りた。
今回の優勝で26歳のジョコビッチは、今季6度目のツアー優勝となった。
一方、敗れたフェレールは、昨年のBNPパリバ・マスターズでマスターズ1000大会初の優勝を飾っていた。今大会では大会連覇とキャリア通算21度目の優勝を狙ったが、ジョコビッチに阻まれた結果となった。
31歳のフェレールはイフ・ストックホルム・オープン、バレンシア・オープンに続き、3大会連続の準優勝に終わり、タイトル獲得には至らなかった。また、準決勝では第1シードで世界ランク1位の
R・ナダル(スペイン)をストレートで下し、ジョコビッチとの決勝戦へ駒を進めていた。
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