男子テニスツアーのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード)は28日、シングルス1回戦が行われ、
錦織圭(日本)が31歳の
J・ベネトー(フランス)を6-4, 6-2のストレートで下し、危なげなく初戦突破を果たした。2回戦で錦織は、第8シードの
JW・ツォンガ(フランス)と対戦する。
1回戦、世界ランク19位の錦織はファーストサーブが入った時に82パーセントの高い確率でポイントを獲得し、同35位のベネトーに1度もブレークを許さないサービスゲームを展開した。さらに5度のブレークチャンスから3度のブレークに成功し、1時間9分で勝利した。
試合後、錦織は「今日はとても良いプレーが出だしから出来て、攻撃的にフォアハンドで打っていけたので、内容がとても良かった。」と、全体的な印象を語った。
体調に関しては「膝は大分良くなってきている。試合後の体調を見て、また明日も頑張りたい。」と語り、好調だったサービスについても「サーブはファーストの確率などを心配していたけど、特に第2セットはファーストサーブがしっかり入ってくれたから6-2で勝てたと思う。」と、試合を振り返った。
今回の対戦で錦織はベネトーとの対戦成績を2勝1敗とした。
錦織が2回戦で対戦するツォンガとは、今年10月に行われた上海マスターズ3回戦で対戦し、その時は錦織がストレートで敗れた。
ツォンガ戦へ向けて、錦織は「彼(ツォンガ)には2・3週間前の上海で負けている。彼のビッグサーブとフォアハンドは素晴らしいから、それに気をつけて、また明日も頑張りたい。」と、コメント。
昨年のBNPパリバ・マスターズに第15シードで出場した錦織は、右足首負傷のため3回戦の
G・シモン(フランス)戦を前に棄権を申し入れていた。
第1シードは世界ランク1位の
R・ナダル(スペイン)、第2シードは
N・ジョコビッチ(セルビア)、第3シードは昨年覇者の
D・フェレール(スペイン)、第4シードは
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)、第5シードは
R・フェデラー(スイス)、第6シードはT・ベルディフ、第7シードは
S・ワウリンカ(スイス)、第8シードはツォンガとなっている。
23歳の錦織は、先週行われたスイス・インドアに第6シードで出場するも2回戦で
I・ドディグ(クロアチア)に敗れ、大会後に発表された世界ランキングでは19位へ後退した。
この日行われた試合結果は以下の通り。
○
L・ロソル(チェコ共和国) vs. ●
J・シャーディ(フランス), 6-3, 6-4
○
S・ヒラルド(コロンビア) vs. ●
A・マンナリノ(フランス), 6-3, 2-6, 6-4
○R・ハース vs. ●
D・イストミン(ウズベキスタン), 7-6, 6-3
●
B・トミック(オーストラリア) vs. ○
F・ロペス(スペイン), 4-6, 7-6, 6-7
●
I・セイスリン(オランダ) vs. ○
M・チリッチ(クロアチア), 7-5, 1-6, 4-6
●
E・ガルビス(ラトビア) vs. ○
F・ベルダスコ(スペイン), 6-7, 6-7
●
A・セッピ(イタリア) vs. ○
P・コールシュライバー(ドイツ), 3-6, 6-3, 4-6
○錦織圭 vs. ●J・ベネトー, 6-4, 6-2
【錦織圭 BNPパリバ・マスターズ戦歴】
<2012年>
・1回戦 Bye
・2回戦 勝利
B・ペール(フランス) 7-6 (7-2), 6-2
・3回戦 敗退 G・シモン 棄権
<2011年>
・1回戦 敗退
S・スタコフスキ(ウクライナ) 4-6, 3-6
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