男子テニスツアーの上海マスターズ(中国/上海、ハード)は10日、シングルス3回戦が行われ、第12シードの
錦織圭(日本)は過去2連勝していた第7シードの
JW・ツォンガ(フランス)に6-7 (5-7), 0-6のストレートで敗れ、2年ぶりのベスト8進出とはならなかった。
この試合、第1セットをタイブレークの末に落とした錦織は、第2セットに入ると完全に勢いを失ってしまった。第2セットではツォンガのサービスゲーム時に1ポイントも取る事が出来なかった錦織は、このセットだけで3度のブレークを許してしまい、1時間29分で3回戦敗退となった。
両者は今回が3度目の対戦で、錦織はツォンガとの対戦成績を2勝1敗とした。
今大会で錦織は、1回戦で
G・ディミトロフ(ブルガリア)、2回戦では元世界ランク8位の実力者
J・メルツァー(オーストリア)に勝利し、ツォンガとの3回戦へ駒を進めた。
過去の上海マスターズで錦織は、2011年にベスト4へ進出しており、昨年は2回戦で
S・クエリー(アメリカ)に敗れた。
今年、錦織はアメリカ国際インドアテニス選手権でツアー3勝目を飾った。クレーコートシーズンではムチュア・マドリッド・オープン男子でグランドスラム歴代最多17度の優勝を誇る
R・フェデラー(スイス)を下す大金星をあげた。
しかし、今季最後のグランドスラムである全米オープンでは、1回戦で予選から勝ち上がった
D・エヴァンス(英国)にストレートで敗れる波乱に見舞われ、四大大会では2年ぶりの初戦敗退となった。
その後、国別対抗戦デビスカップ ワールドグループ入れ替え戦(プレーオフ)日本対コロンビア戦ではエースとして出場した錦織は2勝をあげ、日本のワールドグループ復帰に大きく貢献した。そして2連覇を目指した楽天ジャパン・オープンでは、腰の故障が影響してしまい、準々決勝で
N・アルマグロ(スペイン)にフルセットの末に敗れた。
一方、錦織に勝利した28歳のツォンガは、ウィンブルドン2回戦で怪我より途中棄権、その後は9月のモゼール・オープンから復帰し、単複で準優勝を飾った。これまでキャリア通算10度のタイトルを獲得しており、自己最高ランクは2012年に記録した5位である。
準々決勝でツォンガは、第3シードの
D・フェレール(スペイン)と
F・マイヤー(ドイツ)の勝者と対戦する。
【錦織圭 上海マスターズ戦歴】
<2013年>
・1回戦 勝利 G・ディミトロフ 6-3, 6-4
・2回戦 勝利 J・メルツァー 6-4, 3-6, 6-1
・3回戦 敗退 JW・ツォンガ 6-7 (5-7), 0-6
<2012年>
・1回戦 勝利
ディ・ウー(中国) 6-2, 6-4
・2回戦 敗退 S・クエリー 6-2, 1-6, 4-6
<2011年>
・1回戦 勝利
R・ハーセ(オランダ)(オランダ) 0-6, 7-5, 7-6 (7-5)
・2回戦 勝利 JW・ツォンガ 6-7 (1-7), 6-4, 6-4
・3回戦 勝利
S・ヒラルド(コロンビア) 7-6 (8-6), 4-6, 6-3
・準々決勝 勝利
A・ドルゴポロフ(ウクライナ) 6-4, 6-3
・準決勝 敗退
A・マレー(英国) 3-6, 0-6
<2010年>
・予選1回戦 敗退
B・ベッカー(ドイツ) 5-7, 6-4, 6-7 (4-7)
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