男子テニスツアーの楽天ジャパン・オープン(日本/東京、ハード)は3日、シングルス2回戦が行われ、第4シードで昨年覇者の
錦織圭(日本)が
F・ロペス(スペイン)を7-6 (7-4), 6-0のストレートで下してベスト8進出を果たし、準々決勝では第6シードの
N・アルマグロ(スペイン)と対戦する事が決まった。
この試合、世界ランク13位の錦織はファーストサーブが入った時に80パーセントの高い確率でポイントを獲得、さらに10度のブレークチャンスから5度のブレークに成功し、1時間9分で勝利した。
「1セット目はお互いブレーク合戦でしたけど、その中でもしっかりタイブレークを取った。2セット目は出だしも良かった。」
第1セットのタイブレークについては「集中してギアを上げた。」と、錦織。
スライスや強烈なショットを織り交ぜるロペスについて、錦織は「プレー中も頭を使って、しっかりプレーしなければならなかった。バンバン打ってくる選手よりテンポが難しい。彼(ロペス)にも2敗していましたし、得意な選手ではない。その中でも2セットで勝てたのは、嬉しかった。」と、コメントした。
錦織とロペスは今年のアメリカ国際インドアテニス選手権決勝でも対戦し、その時は錦織がストレートで勝利、ツアー3度目のタイトルを獲得した。
今大会1回戦では元世界ランク8位の
J・メルツァー(オーストリア)に崖っぷちに追い込まれるも、大逆転勝利をあげていた。
昨年の楽天ジャパン・オープンで錦織は、決勝でビッグサーバーの
M・ラオニチ(カナダ)をフルセットで破り優勝しており、今年は大会2連覇を狙う。
準々決勝で対戦するアルマグロとは2011年のマレーシア・オープン準々決勝で対戦しており、その時は錦織が逆転で勝利している。
アルマグロ戦について「(アルマグロは)今日もいいプレーをしていたので、負けないようにベスト4に入りたいと思います。」と錦織は、意気込みを語った。
前日行われたダブルス1回戦に
P・クエバス(ウルグアイ)とのペアで出場したアルマグロは、第1シードでグランドスラム歴代最多15度の優勝を誇る
B・ブライアン(アメリカ)/
M・ブライアン(アメリカ)組を破る金星をあげた。
錦織に敗れたロペスは1回戦で
伊藤竜馬(日本)に逆転で勝利し、2回戦へ進出していた。サーブ&ボレーを得意とするロペスはウィンブルドンの芝コートと相性が良く、2005・2008・2011年にベスト8入りしており、今年はAEGON国際オープン男子でタイトルを獲得していた。
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