女子テニスで元世界ランク1位の
M・ヒンギス(スイス)やヒンギスの母親から暴力を受けたとして、スイス警察に訴えた夫であるティボール・ウーティン氏が、今回の事件を以下のように語った。
「マルチナと口論になった。そして、マルチナのお母さんが僕に飛びかかってきて、叩いたり引っかいたりされた。自分は女性に手をあげてはいけないと教えられて育ったから殴られていた。すると、ヒンギスのお母さんのボーイフレンドがDVDプレーヤーで頭を殴れと指示した。」
今回に限らず、以前には首を捕まれて外へ投げ出されたウーティン氏は、パスポートやクレジットカードも無くなり、その場で警察へ駆け込んだ事もあったとも話した。
「警察と一緒にマンションへ戻り、3人から僕の所持品を返してもらった。」
今回の事件についてヒンギス自身からの声明はないものの、ヒンギスの親しい人物が以下のようにコメントした。
「全く馬鹿げた話。マルチナは、常に道を選んで歩いている人間。」
キャリア通算でシングルスが43、ダブルスは37のタイトルを獲得している32歳のヒンギスは、今年に入り
D・ハンチュコバ(スロバキア)とのダブルスで約6年ぶりに公式戦へ出場し、復帰戦を白星で飾る好スタートを切った。
その後は3大会連続の2回戦で敗れ、4大会目には初戦敗退、全米オープンでも初戦で姿を消した。
ヒンギスは1997年3月に16歳6カ月という史上最年少で世界ランク1位を記録。シングルスに加えてダブルスでも好成績を残し、ダブルス世界ランク1位にのぼりつめるなど、1990年代終盤の女子テニスツアーの頂点に君臨していた。
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