女子テニスツアーの東レ・パンパシフィック・オープン(日本/東京、ハード)は28日、シングルス決勝が行われ、第7シードの
P・クヴィトバ(チェコ共和国)が第5シードの
A・ケルバー(ドイツ)を6-2, 0-6, 6-3のフルセットで下し、大会初優勝を飾ると同時に、キャリア通算11度目のタイトルを獲得した。
決勝戦、世界ランク11位のクヴィトバは試合序盤から強烈なストロークを武器に同9位ケルバーを圧倒して第1セットをゲームカウント6-2で先取。
しかし、第2セットに入ると状況が一変し、ケルバーが試合の主導権を握る。そして、クヴィトバのサービスゲームを3度ブレークしたケルバーがこのセットを取りセットカウント1-1、勝負の行方は第3セットへ。
第3セットは再びギアを上げたクヴィトバが第2ゲームでフォアハンドの強打、さらにネットプレーを織り交ぜるなどでブレークに成功する。さらに第4ゲームもケルバーのサービスゲームを破ったクヴィトバが優勝を決めた。
今大会でクヴィトバは、準々決勝でグランドスラム2度の優勝を誇る元世界ランク2位の
S・クズネツォワ(ロシア)をストレートで破り勢いに乗ると、準決勝では元女王
V・ウィリアムズ(アメリカ)を接戦の末に下し、決勝戦へ駒を進めていた。
23歳のクヴィトバは、昨年の東レ・パンパシフィック・オープン初戦敗退と喫する悔しい思いをしていたが、今年は昨年と対照的に嬉しいタイトルとなった。
2011年のウィンブルドンでグランドスラム初優勝を飾ったクヴィトバは、世界ランキングで同年に自己最高の2位を記録している。
一方、敗れた25歳のケルバーは、準々決勝で第2シードの
A・ラドワンスカ(ポーランド)、準決勝では第4シードの
C・ウォズニアキ(デンマーク)に勝利し、決勝進出を果たしていた。
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