テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は1日、男子シングル3回戦が行われ、第3シードで昨年覇者の
A・マレー(英国)が
F・マイヤー(ドイツ)を7-6 (7-2), 6-2, 6-2のストレートで下し、大会連覇へ向けて順当にベスト16進出を決めた。
この試合、マレーはファーストサーブが入った時に90パーセントの高い確率でポイントを獲得し、マイヤーに1度もブレークを許さない完璧に近いサービスゲームを展開。さらに42本のウィナーを決めて、4度のブレークに成功したマレーは、1時間59分で16強入りを果たした。
4回戦でマレーは、第20シードの
A・セッピ(イタリア)と
D・イストミン(ウズベキスタン)の勝者と対戦する。
昨年の全米オープンでグランドスラム初優勝を飾ったマレーは今年も好調を維持しており、ウィンブルドンで1936年のフレッド・ペリー以来77年ぶりとなる悲願の地元優勝を果たす快挙を達成した。
その後は全米オープンの前哨戦に出場するも、ロジャーズ・カップ男子3回戦でで
E・ガルビス(ラトビア)、W&Sマスターズ準々決勝ではT・ベルディフにそれぞれ敗れた。加えて、W&Sマスターズ後に発表された世界ランキングでは、
R・ナダル(スペイン)に抜かれ2位から3位へ後退した。
今季マレーは、ウィンブルドンを含む4大会で優勝を飾っている。
今大会上位シード勢が順当に勝ち進んだ場合、マレーは準決勝で昨年の全米オープン決勝の再現となる第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する事となる。
またマレーは、9月28日から開催する楽天ジャパン・オープンに出場する予定。昨年の同大会は
錦織圭(日本)が優勝を飾っている。
一方、敗れた29歳のマイヤーはこれまでツアー大会で1度優勝しており、自己最高ランクは2011年6月に記録した18位である。
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