日本期待の
錦織圭(日本)がウィンブルドンに参戦する。錦織は今年末までに四大大会でベスト4入り、また世界ランキングではトップ10入りを目指している。
昨年の全豪オープンで、日本人選手としてオープン化時代以降、初めて四大大会でベスト8入りしている錦織は、今大会に賭ける意気込みを次のように話している。
「次の目標はベスト8入りかベスト4入りです。ウィンブルドンではまだ到達したことがないので。」
現在、世界ランキングを自己最高の11位としている錦織は、目標としているトップ10入りも間近である。しかしながら錦織はそれを達成するためにはやるべき課題はある、と述べる。
「トップ10入りは今年、果たそうとしていた目標です。近づいてきていますが、まだまだやらなければならないことはたくさんあります。トップ10入りするまでには依然として長い道のりがあると感じていますが、現在、達成できるように努力を重ねています。」
錦織は14歳のときに島根県からフロリダへ移り、以降、ニック・ボロテリー・テニスアカデミーで指導を受けている。ニック・ボロテリー・テニスアカデミーでは
A・アガシ(アメリカ)、
B・ベッカー(ドイツ)、
J・クーリア(アメリカ)、
P・サンプラス(アメリカ)といった元世界王者たち、また元世界2位で現在も活躍を続ける
T・ハース(ドイツ)、女子では元世界女王の
M・ヒンギス(スイス)、
M・セレス(アメリカ)、元世界女王で現在は世界3位の
M・シャラポワ(ロシア)や引退後も人気の元世界8位
A・クルニコワ(ロシア)ら、世界のトップ選手への指導実績を有する。
錦織は同アカデミーで順調に力を伸ばし、2008年にはATPツアーで新人賞を獲得、ツアーでは3勝を挙げている。3勝目は今年2月のことで、メンフィスの大会で優勝を決めていた。
錦織は昨年のウィンブルドンでは3回戦に進出、今年は第12シードが付与されている。大会に向けた準備の一環として錦織はエキシビションのBNPパリバ・テニスクラシックに出場、世界5位の
R・ナダル(スペイン)と対戦したが6-7(3-7), 6-7(4-7)のストレートで敗れた。また同大会では同2位の
A・マレー(英国)とも対戦したが、2-6, 6-7(5-7)のスコアで敗れてのウィンブルドン入りとなっている。
これについて錦織は「マレーとナダルと対戦したことで多少勝負できた。来週に向けてよい準備ができたと思う。」と話している。
錦織は1回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)で出場の
M・エブデン(オーストラリア)と対戦する。
【錦織圭 ウィンブルドン戦歴】
<2012年>
・1回戦 勝利
M・ククシュキン(カザフスタン) 7-5, 6-3, 6-4
・2回戦 勝利
F・セラ(フランス) 6-3, 7-5, 6-2
・3回戦 敗退
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン) 3-6, 6-7 (3-7), 1-6
<2011年>
・1回戦 敗退
L・ヒューイット(オーストラリア) 1-6, 6-7 (4-7), 7-6 (9-7), 3-6
<2010年>
・1回戦 敗退 R・ナダル 2-6, 4-6, 4-6
<2008年>
・1回戦 敗退
M・ジケル(フランス) 6-4, 5-7, 途中棄権
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