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男子テニスツアーのAEGON選手権(イギリス/ロンドン、賞金総額77万9,665ユーロ、芝)は、シングルス決勝戦が行われ、世界ランク2位で第1シードのA・マレー(英国)が昨年覇者で第5シードのM・チリッチ(クロアチア)を5-7, 7-5, 6-3の逆転で下し、優勝を飾った。決勝戦は、雨により3時間以上の遅延に見舞われた。
決勝戦の第1セット、チリッチは第11ゲームでマレーのサービスゲームをブレークし、このセットをゲームカウント7-5で先取する。
しかし、マレーは劣勢でもチリッチに対してプレッシャーをかけ続け、第2セットのゲームカウント5-5から2ゲームに成功してこのセットを取り、試合は第3セットへ。
勝敗がかかる第3セット、第4ゲームでマレーがブレークに成功すると、リードを活かして2時間33分の激戦に終止符を打った。
怪我により、今年の全仏オープン欠場を余儀なくされていたマレーは、これでATPツアー27勝目を飾った。また、マレーは今大会で3勝目をマークした。過去2度の優勝は、2009年(対J・ブレイク(アメリカ))と2011年(対JW・ツォンガ(フランス))だった。
試合後、マレーは「故障の際には一生懸命トレーニングを行い、出来る限りベストの状態へ戻れるように努めたんだ。チームの皆が色々と助けてくれた。僕に我慢強く付き合ってくれた。」と、話した。
加えて「彼(チリッチ)は、世界でも有数の芝を得意とする選手。これまで何度も拮抗した試合を戦ってきた。今日は運が味方してくれて、勝つ事が出来た。彼は、特に第2セットの終盤に向けて素晴らしいテニスをみせていた。」と、マレー。
AEGON選手権は1979年にスタートし、それ以降、今大会とウィンブルドンの両方で優勝した選手は過去6人いる。26歳のマレーは、今年7人目の快挙達成なるかに注目が集まる。
マレーは今回の優勝で、今大会で3度以上優勝した6人目の選手となった。マレーは芝のコートを得意としており、現役選手の中ではR・フェデラー(スイス)の121勝、L・ヒューイット(オーストラリア)の115勝に加えて、66勝で3位につけている。芝でのタイトルは4度あり、その中には2012年のロンドンオリンピックでの金メダル獲得も含まれる。
一方、敗れた24歳のチリッチは今季2度目の優勝を狙っていたが、準優勝に終わった。これでチリッチのツアー決勝戦での戦績は、9勝8敗となった。
試合後、チリッチは「両者にとって、素晴らしい試合になったし、レベルも非常に高かった。アンディ(マレー)は劣勢でも挽回出来る素質を持っている。真のファイターだね。彼にとって、素晴らしい1週間になった事に対して、お祝いの言葉を贈りたい。」と、マレーについて語った。
続けて、チリッチは「僕にとっても非常に素晴らしい1週間になった。全ての試合を楽しむ事が出来た。簡単ではなかったし、厳しい試合もあった。でも、このままの調子でいけたらいいね。」と、話した。
今回の勝利でマレーはチリッチとの対戦成績を9勝1敗とリードを広げた。両者は、今シーズンではマイアミの大会で激突しており、その時もマレーが勝利していた。
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