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男子テニスツアーのバルセロナ・オープン・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー)に第6シードで出場した錦織圭(日本)は、3回戦でA・ラモス(スペイン)に敗れ、2年連続のベスト8進出とはならなかった。
試合を通して、錦織はファーストサーブが入った時に、ラモスの67パーセントを上回る76パーセントの確率でポイントを獲得し、安定したサービスゲームを展開していた。しかし、ブレークチャンスでは錦織の1ブレークに対し、ラモスは2度のブレークだった。ブレークチャンスではラモスの5に対し、錦織は7度のチャンスがあったが、これをものに出来なかった。
試合後に錦織は、自身のフェイスブックで「クレーコートでのリズムが必要。もっと練習を重ねないと。」と、コメント。
昨年の全豪オープンでベスト8進出を果たした錦織は、全仏オープンでの上位進出位を目指しクレーコートに慣れるため、2月に行われたクラロ杯とアビエルト・メキシコ・テルセル・オープン男子、さらに4月にはモンテカルロ・マスターズとバルセロナ・オープン・サバデルに出場した。
しかし、今年は昨年と出場する大会を変更し、アメリカ国際インドアテニス選手権でツアー3勝目をあげた錦織は、その後に左脇腹の痛みなどによりモンテカルロ・マスターズを欠場し、錦織にとって今年初となるクレーコート大会のバルセロナ・オープン・サバデルへ出場した。
これに対し、ラモスはクレーコートを得意としており、今年はバルセロナ・オープン・サバデルまでにVTRオープン、ブラジル・オープン、クラロ杯、モンテカルロ・マスターズの4つのクレーコート大会に出場していた。
これまで錦織はラモスに3連勝していたが、今回の敗戦で3勝1敗としてしまった。今年初のクレーコートに出場した錦織は、既に4つのクレーコート大会に出場していたラモスとの経験の差が、今回の結果となってしまったのかもしれない。
今後錦織は、5月5日から開幕するムチュア・マドリッド・オープン男子、5月12日からのBNLイタリア国際男子のマスターズ2大会に出場し、その後はグランドスラムである全仏オープンへ出場する予定。
昨年、錦織はバルセロナ・オープン・サバデルでベスト8進出を果たすも、F・ベルダスコ(スペイン)との準々決勝の時に左腹斜筋(脇腹)の肉離れのため途中棄権を余儀なくされ、その後の全仏オープンを欠場した。
今年は昨年出場が出来なかったムチュア・マドリッド・オープン男子とBNLイタリア国際男子で上位進出するとポイントを多く稼げるため、世界ランキング上昇に期待がかかる。
《錦織圭特集「Project10」》
《バルセロナ・オープン・サバデル シングルス対戦表》
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