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男子テニスツアーのマスターズ大会であるモンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、賞金総額264万6,495ユーロ、クレー)に、大会8連覇中のR・ナダル(スペイン)が第3シードにエントリーしており、史上初となる9連覇の偉業をかけて出場している事に注目が集まっている。
左膝の怪我のため、約7ヶ月のツアー離脱を余儀なくされたナダルは、今年2月に南米のクレーシリーズから復帰。復帰第2戦のブエノスアイレスで優勝を飾ったナダルは、その後アカプルコでも優勝。さらに、アメリカのハードコートで行われたインディアンウェルズでのマスターズ大会でも優勝を飾るなど、ここまで3大会連続優勝を飾っている。
しかし、現地月曜日に行われた記者会見でナダルは、今年は自分が優勝候補ではないと語った。
「今年のこの大会では、自分が優勝候補の最有力ではないと感じているんだ。毎年優勝するのは可能な事ではない。いつかは、大会連覇が止まる日がくる。もちろん全力を尽くして戦うけど、全ての事が永遠ではない。それでも、こうしてここにいる事には興奮しているし、良いプレーをするようにとか、良い大会を送りたいという高いモチベーションも持っている。自分のプレーが出来れば、優勝候補の1人になれるはずさ。」とナダルは、大会へ向けての気持ちを語った。
また「ここでプレーする事、ヨーロッパのクレーシーズンでプレーする事に、本当にエキサイトしているんだ。自分にとってこのクレーシーズンは、年間を通しても最高の期間の1つである事は疑う余地もない。このクレーシーズンで出場するどの大会でも、エンジョイしてプレーしている。過去にも大きな感情が込み上げてきた事だって何度もあったんだ。」と、“クレーキング”と呼ばれるナダルが、クレーシーズンへの思いもコメント。
続けて、ナダルは「でも、今年はより特別なものになると思う。辛い日々を送った後だからね。こうして復帰して、このヨーロッパのクレー大会にも戻って来れた事は、最高の気分さ。今までのようなプレッシャーも感じていない。だって、これまで達成してきた事の全てを、また繰り返せるはずがないからね。でも、それにトライして闘争心を燃やして良いプレーをするように、自分自身にチャンスを与えたい。」と、意気込みも加えた。
ナダルが今大会に初出場したのは、10年前の16歳の時。その時は2回戦で当時世界ランク7位のA・コスタ(スペイン)を下す金星を飾り、3回戦ではG・コリア(アルゼンチン)に敗れたが、その後ナダルは“クレーキング”と呼ばれる事となった。
「2002年は、ツアー下部のフュチャーズ大会やチャレンジャー大会で良い成績を残せた。2003年はインドアの大会からシーズンを始めた。その後にクレー大会に出場して、イタリアのチャレンジャー大会で優勝したんだ。そして、この大会へ訪れたけど、モンテカルロ・マスターズへ出場する事は大きな夢だったんだ。ずっとテレビで見ていた大会だったからね。スペイン人選手がたくさん活躍していたんだ。この大会に出場した事は信じられない思いだったし、大会もこの街も環境も全てが大好き。初めて出場した時から、ずっとここでテニスをする感覚が最高なんだ。」と、ナダル。
加えて「コリアとの敗戦はとても良いものだった。2回戦では、コスタを倒す事も出来たんだ。最高の大会になった。初めての大舞台だったんだ。あの当時のトップ選手達と真剣勝負をした事自体が、自分にとって最高の思い出さ。」と、今大会へ初出場した時を振り返った。
今大会は上位8シード選手が1回戦を免除されているため、ナダルは2回戦から登場する。2回戦でナダルは、F・ベルダスコ(スペイン)とM・マトセビッチ(オーストラリア)の勝者と対戦する。
第1シードには世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)がエントリーしており、第2シードにA・マレー(英国)、第3シードにナダル、第4シードにT・ベルディフ(チェコ共和国)、第5シードにJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)、第6シードにJW・ツォンガ(フランス)、第7シードにR・ガスケ(フランス)、第8シードにJ・ティプサレビッチ(セルビア)と続く。
今大会の優勝賞金は50万1,700ユーロ。
《モンテカルロ・マスターズ シングルス対戦表》
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(翻訳・記事/弓削忠則)
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