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14日から開催された男子テニスツアーのマスターズ大会であるモンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、クレー)に出場するR・ナダル(スペイン)は、今大会で2005年から大会8連覇を果たしており、ナダルの9連覇達成に注目が集まっている。
ナダルは、左膝の故障で7カ月間ツアーを離脱していたが、復帰後は4大会に出場し3大会で優勝、1大会では準優勝とわずか1敗しかしていない。
現在の世界ランクを5位とするナダルは、今大会では第3シードとなっている。ナダルはマスターズ大会への出場は1年ぶりのことで、同じ山には世界2位で第2シードのA・マレー(英国)に加え、同6位のJW・ツォンガ(フランス)、同10位のN・アルマグロ(スペイン)、同13位のS・ワウリンカ(スイス)がいる。
ナダルは今大会で44勝1敗と圧倒的な戦績を残しており、唯一の敗退は2003年のこと。この年、初出場だった16歳のナダルは、3回戦でG・コリア(アルゼンチン)に敗れた。
シード勢が順当に勝ち上がると、ナダルは3回戦で第16シードのP・コールシュライバー(ドイツ)、準々決勝で第8シードのJ・ティプサレビッチ(セルビア)か第11シードのG・シモン(フランス)と、そして準決勝ではマレーが待ち構える。
マレーは、クレーコートをそれほど得意とはしておらず、今大会ではクレーコートの大会で初の決勝進出を目指す。マレーの初戦である2回戦の相手は、R・ハースと予選勝者による1回戦の勝者となる。また、マレーは3回戦でワウリンカ、準々決勝ではアルマグロかツォンガからの挑戦を受ける可能性が高い。
ナダルとマレーによる準決勝が実現した場合、両者による対戦は19度目のこととなる。これまでの対戦成績は13勝5敗でナダルが勝ち越しており、今大会でも2009年と2011年の準決勝で対戦、いずれもナダルが勝利を収めている。
一方、25歳の世界王者で第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)は2回戦から登場、M・ヨージニ(ロシア)とD・ヒメノ=トラベール(スペイン)の勝者と対戦する。
シード勢が順当に勝ち上がった場合、ジョコビッチは3回戦でE・ガルビス(ラトビア)かJ・アイズナー(アメリカ)、準々決勝ではJM・デル=ポトロと激突する。ただ、JM・デル=ポトロの場合、準々決勝までには第12シードでビックサーバーのM・ラオニチ(カナダ)が立ちはだかる可能性が高く、その道のりは決して平たんではない。
また、世界4位のD・フェレール(スペイン)が体調不良で欠場を決めたため、ジョコビッチ、マレー、ナダルの3強を追いかけるのは第4シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)。ベルディフは初戦の2回戦で、M・グラノジェルス(スペイン)と予選勝者による1回戦の勝者と顔を合わせる。
ベルディフは、3回戦で第15シードのA・セッピ(イタリア)、準々決勝では2005年にベスト4入りしているR・ガスケ(フランス)との対戦が濃厚。そのガスケは、3回戦で第9シードのM・チリッチ(クロアチア)と激突する可能性が高く、ベルディフと対戦するためには、まずはチリッチの壁を乗り越える必要がある。
《モンテカルロ・マスターズ シングルス対戦表》
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