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男子テニスツアーのマスターズ大会であるソニー・オープン男子(アメリカ/マイアミ、ハード)はシングルス決勝戦が行われ、第2シードのA・マレー(英国)が第3シードのD・フェレール(スペイン)を2-6, 6-4, 7-6 (7-1)の逆転で下し、今大会4年ぶり2度目の優勝を飾った。マレーは優勝した事により、世界ランキングでR・フェデラー(スイス)を抜き自己最高タイの2位になる事が確定した。
これでマレーのATPツアー決勝戦の戦績は26勝14敗となった。また、今回の優勝で今シーズン2勝目を決めた。
試合後、マレーは「優勝を実感出来るまでに、少し時間がかかると思う。なぜなら、試合終盤は本当にタフな内容になったからね。肉体的にも精神的にも、非常にタフだった。どのポイントも取りにいったよ。疲れ過ぎて、ほとんど何も考えていなかった。」と、振り返った。
加えて「エキサイティングな試合だったと思う。彼(フェレール)も僕もベストなテニスは出来ていなかったと感じたね。ブレークも多かったし、試合の主導権も行き来した。また、両者ともにミスが多かった。でも、一生懸命戦い、しっかりとした精神力で戦い抜いた。気を抜くと、負けてしまっていた可能性があった。」と、マレー。
決勝戦は両者1セットずつ奪い、試合は第3セットへ。そして、フェレールはゲームカウント6-5とリードすると、第12ゲームでマッチポイントを握る。
しかし、このポイントを取ったのは際どいショットを決めたマレーだった。フェレールはチャレンジするものの、マレーのショットはオンザラインのイン。
ここから試合の流れが変わってしまい、第3セットはタイブレークへ。勢いに乗ったマレーは、2時間45分で大接戦に終止符を打った。
今回の敗戦でマレーとの戦績を5勝7敗としたフェレールは、試合後「決勝で勝利の大きなチャンスがあった事はわかっている。こういった事はまたあるだろうけど、1試合で人生が変わるわけではない。また、次の大会に向けて一生懸命練習し、集中するだけさ。」と、語った。
また、マッチポイントがあった事については「とても僅差だった。マッチポイントの時のショットは、とても際どかった。その瞬間、チャレンジを決めたけど、タイミングが悪かった。これについては、もう考えたくない。出来る限り早く忘れたいね。」とフェレールは、判断に後悔しているようだった。
今大会の第1シードで大会3連覇を狙っていたN・ジョコビッチ(セルビア)は、4回戦でT・ハース(ドイツ)にストレートで敗れる波乱に見舞われていた。さらに、BNPパリバ・オープン男子で優勝を飾ったR・ナダル(スペイン)とフェデラーは、今大会を欠場している。
日本勢からは第13シードの錦織圭(日本)が、2年連続の16強入りを果たすもフェレールに完敗し、大会初のベスト8進出とはならなかった。昨年錦織は、ナダルに敗れていた。また、添田豪(日本)と伊藤竜馬(日本)も出場したが、初戦で姿を消した。
《ソニー・オープン男女シングルス対戦表》
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