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男子テニスツアーのブラジル・オープン(ブラジル/サンパウロ、賞金総額45万5775ドル、インドア・レッドクレー)は土曜日に準決勝を行い、第1シードのR・ナダル(スペイン)が世界ランク111位のM・アルンドに苦しみながらも6-3, 6-7(2-7), 6-1のフルセットで下し、2週連続で決勝に駒を進めた。試合時間は1時間56分だった。
7カ月間戦線を離脱していたため、未だに試合感を取り戻せていないナダルは、第1セットを6-3で奪ったものの、第2セットのタイブレークでは6ポイント連続で落とし、試合は第3セットへ。しかしファイナルセットではナダルが本領発揮、6-1でこのセットを奪うと、しっかり決勝進出を決めた。
試合後、ナダルは、手術をした左ひざに違和感があったことを認めた。「今日は違和感があった。ひざにとって最悪の日だった。ひざがよくないとプレーするのは難しい。でも勝てて満足している。7カ月プレーしていなかったから、ベストな状態でなくても決勝に進めてうれしいね。」
ナダルは左ひざの炎症・損傷からの回復途上にあり、先週のチリでの大会から本格復帰している。チリではシングルス、ダブルスともに準優勝だった。ナダルは今大会で2005年に優勝しているが、今週はまだ本調子ではなく、準々決勝でもフルセットの戦いを強いられている。
一方のアルンドは、予選で敗退していたが、L・マイェール(アルゼンチン)が故障で棄権を決めたため、ラッキールーザーとして本戦入りしていた。
ナダルは決勝戦で元世界3位のノーシードD・ナルバンディアン(アルゼンチン)と対戦する。ナルバンディアンは準決勝でS・ボレッリ(イタリア)を6-3, 7-5で下しての勝ち上がり。
ナルバンディアンは試合序盤でいきなりボレッリのサービスをブレークすると、そのまま第1セットを6-3で先取する。第2セットでは1-3とリードされてしまうが、そこから何とか挽回し、5ー5から2ゲームを連取すると、ストレート勝ちを決めた。
世界93位のナルバンディアンは5本あったブレークポイントをすべてブレークに結びつけており、リターンが好調だった。
試合後、ナルバンディアンは「試合開始当初から好調で、とても安定したプレーができた。途中で集中力が少し途切れたのでやや後手に回ったけれど、ラッキーなことに勝つことができた。」と振り返った。
ナルバンディアンは決勝戦でATPツアー12勝目を目指す。ナルバンディアンは2010年以来優勝から見放されており、久しぶりの優勝を目指す。
ナルバンディアンは今大会が今シーズン初のシングルスの大会となっている。腹部の故障のため数カ月休養をとっており、ダブルスではナダルと組んで先週のチリの大会に出場していたが、決勝ではナダルが左ひざの大事をとって棄権を決めたために準優勝だった。
「トップレベルでのプレーに戻れてうれしいね。また、決勝に進めてよかったと思っている。」とはナルバンディアンの弁。
決勝についてナダルは「とても難しい試合になるだろう。今日は調子が悪かったけれど、明日までにはよくなっているといいね。絶対的な優勝候補ではないけれどベストを尽くしたい。彼(ナルバンディアン)は好調だから、試合をしてみるまで結果は分からないね。」と話している。
日曜日の決勝戦でナダルはATPツアー51勝目を目指す。優勝は昨年6月の全仏オープン以来なく、ナルバンディアンと同様、久しぶりの優勝をねらう。
今大会の優勝賞金は7万4000ドル。
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