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男子テニスツアーのABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、賞金総額157万5,875ユーロ、インドアハード)は11日から開幕し、世界ランク8位で第3シードのJW・ツォンガ(フランス)は、地元からの主催者推薦で出場のI・セイスリン(オランダ)に6-7 (3-7), 6-4, 4-6で敗れ、早くも大会を去る結果となった。
世界ランク77位のセイスリンは、サーブ&ボレーでツォンガにプレッシャーをかけ、試合を通して14本のサービスエースを記録するなど、初のトップ10選手からの勝利を手にした。
第1セットは、両者ブレークを許さずタイブレークへ。そのタイブレークを終始リードしたセイスリンが、このセットを先取。第2セットでセイスリンは、このセット唯一のブレークをツォンガに許し、セットカウント1-1となる。
第3セット、両者サービスキープを続けるも、セイスリンは第10ゲームでツォンガからこの試合初めてブレークを奪うと、2時間で番狂わせを地元ファンの前で演出した。
第2セットを奪われた時についてセイスリンは「正直、精神的な落ち込みがあった。」と落胆していた事を明かすも、この日の勝利は「これまでのテニス人生で最高のもの。この地元の観客の前で、祖国での勝利だし、特別なものになった。」と、勝利の喜びを語っていた。
敗れたツォンガは「彼は、とても良いサーブを打って、良いプレーをしていた。大切なポイントでチャンスを生かしていた。」と、セイスリンのプレーを称賛した。
また「自分も最悪のプレーという訳じゃなかったけど、最後のゲームは良くなかった。だって、試合を通しても初めてのブレークを許してしまったんだからね。」と、ツォンガは自身のプレーを振り返っていた。
セイスリンは、今季最初のグランドスラムである全豪オープンで、R・ハースとのペアで男子ダブルスで決勝進出。B・ブライアン(アメリカ)/ M・ブライアン(アメリカ)組に敗れ準優勝に終わったが、シーズン序盤としては幸先の良いプレーをみせていた。
セイスリンは、昨年9月のマレーシア・オープン以来となるベスト8進出をかけて、P・H・マチュー(フランス)を6-4, 3-6, 7-5で下したM・クリザン(スロバキア)と対戦する。
この日行われた試合結果は以下の通り。
●JW・ツォンガ(3) vs. ○I・セイスリン, 6-7 (3-7), 6-4, 4-6
○G・シモン(フランス)(5) vs. ●D・ブランズ(ドイツ), 7-6 (7-3), 6-4
●J・ヤノヴィッツ(ポーランド)(7) vs. ○V・ハネスク(ルーマニア), 6-7 (4-7), 3-6
●F・マイヤー(ドイツ)(8) vs. ○N・ダビデンコ(ロシア), 3-6, 2-6
○M・クリザン vs. ●P・H・マチュー, 6-4, 3-6, 7-5
○M・ヴィオラ vs. ●M・グラノジェルス(スペイン), 5-7, 6-3, 6-1
●B・トミック(オーストラリア) vs. ○G・ディミトロフ(ブルガリア), 3-6, 6-3, 3-6
今大会の優勝賞金は30万5,000ユーロ。
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(翻訳・記事/弓削忠則)
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