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女子テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会2日目の15日にシングルス1回戦が行われ、42歳にして現役を続けるクルム伊達公子(日本)が第12シードのN・ペトロワ(ロシア)に挑み、6-2, 6-0の圧勝で退け、17年ぶりの勝利を飾ると同時に、今大会最年長勝利記録を更新した。
【クルム伊達 vs. ペトロワ】
試合直後のインタビューで、クルム伊達は試合を振り返り「相手のサーブの一球目から慌てずに対応出来た。相手も少し抑え気味で入ってきた。ミスのないテニスが続けられて、先にリードを奪う展開が出来た。今日は、相手の良いところを出させないテニスだったと思います。」と、満面の笑みで答えていた。
さらに「グランドスラムでは、なかなかドロー運に恵まれない事もありましたが、再チャレンジを始めてからグランドスラムでの厳しさを感じていただけに、大きな一勝です。昨年のシーズン中に痛めたふくらはぎの怪我からトレーニングを続けて、やっと体とテニスが良い状態の中で勝てたというのは、凄く嬉しい一勝です。」と、クルム伊達。
今大会の最年長勝利記録の更新について問われると「いつでもどこでも最年長記録になると思いますけど。」と、笑みを浮かべつつ「コートの中では相手が誰であれ、自分が何歳であれ本当に関係なく戦っているので、今の自分の体とテニスで、少しでも長くコートに立っていられるように、また次の調整をしたいと思います。」と、クルム伊達は万全の体調をアピールしていた。
2回戦については「次の相手を見ていないのですが、今のところ体の気になるところもありませんし、今日も元気に最後までプレーが出来たので、疲れが残らないように回復に努めて、次の試合へ向けて備えたいと思います。」と、意欲的なコメントを残してコートを去っていった。
クルム伊達は2回戦で、A・パノワ(ロシア)を6-4, 1-6, 6-3で下したS・ペア(イスラエル)と対戦する。現在世界ランク90位のペアだが、2011年1月には自己最高位の11位を記録した実力者。クルム伊達は、再チャレンジを始めてから初のグランドスラム3回戦進出に臨む。
《クルム伊達1回戦 試合詳細はこちら》
【森田 vs. タチシュビリ】
一方、日本期待のエース森田あゆみ(日本)も1回戦を勝利で飾った。この日の1回戦で森田あゆみは、A・タチシュビリ(グルジア)を6-3, 6-3のストレートで下して、2年ぶりの初戦突破を果たした。
「今日は結構風が強くてやりずらかった中でも、自分の攻めるテニスが出来ので、とても良い試合だったと思います。簡単なミスも出たりしましたが、ミスが少なかった時はポイントやゲームが取れたので、次も今日のようなテニスをしっかりやりたいと思います。」と、森田あゆみは試合を振り返っていた。
続けて「今年に入ってから、試合数もこなせているので、怪我もなく体調も良く出来ている。オフシーズンのトレーニングも成果が出ていると思います。それでも、シーズンは始まったばかりなので、この状態を1年続けられるかが大事。今後もしっかり頑張りたいと思います。」と、森田あゆみ。
この試合までに、日本勢5選手全員が1回戦突破している事を聞かれた森田あゆみは「勝ちたい気持ちが大きかったですが、日本人選手が5人全員勝っているので、自分もその中に入りたいと思ってちょっとプレッシャーもありましたが、今はホッとしています。」と、プレッシャーを感じながらも冷静に自分のテニスを披露して勝利をものに出来た事を明かした。
2回戦について森田あゆみは「2回戦も試合の中で自分の出来る事に集中してベストを尽くし、自分のやるべき事が出来れば結果はついてくると思います。明日は練習とゆっくり休養を取って、次の試合に備えたいと思います。」と、2回戦への思いも加えていた。
森田は2回戦で第28シードのY・シュウェドワ(カザフスタン)を6-2, 6-7 (7-9), 6-3で下す金星を飾ったA・ベック(ドイツ)と対戦する。
《森田1回戦 試合詳細はこちら》
その他の試合結果は、以下の通り。
○謝淑薇 vs. ●L・アルアバレナ=ベチノ(スペイン), 7-6, 6-2
●N・ペトロワ vs. ○クルム伊達公子, 2-6, 0-6
○S・クズネツォワ(ロシア) vs. ●L・ドミンゲス=リノ(スペイン), 6-2, 6-1
○E・ヴェスニナ(ロシア) vs. ●C・ガルシア(フランス), 3-6, 6-3, 6-1
○M・キリレンコ(ロシア) vs. ●V・キング(アメリカ), 6-4, 6-2
○C・ウォズニアキ(デンマーク) vs. ●S・リシキ(ドイツ), 2-6, 6-3, 6-3
○S・ペア vs. ●A・パノワ, 6-4, 1-6, 6-3
●R・マリーノ(カナダ) vs. ○S・ポン(中国), 3-6, 0-6
●S・エラーニ(イタリア) vs. ○C・スアレス・ナバロ(スペイン), 4-6, 4-6
○S・ウィリアムズ(アメリカ) vs. ●E・ガロビッツ(ルーマニア), 6-0, 6-0
○V・レプシェンコ(アメリカ) vs. ●P・エルコグ(スロベニア), 6-4, 6-1
○L・サファロバ(チェコ共和国) vs. ●M・ルチッチ(クロアチア)=バーロニ, 7-6, 6-4
○P・クヴィトバ(チェコ共和国) vs. ●F・スキアボーネ(イタリア), 6-4, 2-6, 6-2
○R・ビンチ(イタリア) vs. ●S・ソレル=エスピノーサ(スペイン), 6-3, 7-5
●Y・シュウェドワ vs. ○An・ベック(ドイツ), 2-6, 7-6, 3-6
●M・トッロ=フロール(スペイン) vs. ○B・ヨバノフスキ(セルビア), 6-2, 4-6, 3-6
○Y・プチンセワ(カザフスタン) vs. ●C・マーケイル(アメリカ), 6-1, 6-7, 6-2
○V・アザレンカ(ベラルーシ) vs. ●M・ニクルスク(ルーマニア), 6-1, 6-4
●A・フラヴァコバ(チェコ共和国) vs. ○D・ヴェキッチ(クロアチア), 1-6, 2-6
○K・ラドノビ(フランス) vs. ●T・バボス(ハンガリー), 6-3, 4-6, 11-9
○S・スティーブンス(アメリカ) vs. ●S・ハレプ(ルーマニア), 6-1, 6-1
●M・リバリコワ(スロバキア) vs. ○G・ムグルザ(スペイン), 6-4, 1-6, 12-14
●M・ヨハンソン(フランス) vs. ○A・アマンムラドワ(ウズベキスタン), 4-6, 2-6
○D・ガブリロワ(ロシア) vs. ●L・デイビス(アメリカ), 6-3, 6-7, 6-4
○E・ダニリドー(ギリシア) vs. ●K・プリスコワ(チェコ共和国), 7-5, 5-7, 6-4
●M・ウダン(アメリカ) vs. ○L・ロブソン(英国), 2-6, 3-6
○森田あゆみ vs. ●A・タチシュビリ, 6-3, 6-3
U・ラドワンスカ(ポーランド) vs. J・ハンプトン(アメリカ), 2-6, 3-5
○J・セペロヴァ(スロベニア) vs. ●G・アーン(ハンガリー), 6-2, 6-2
○L・クムクーム(タイ) vs. ●S・アービッドソン(スウェーデン), 7-6, 6-4
(翻訳・記事/弓削忠則)
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