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男子テニスで、今シーズンを世界ランク４位で終えたＲ・ナダル（スペイン）に対して、毎年２月にチリのヴィニャ・デル・マールで行われるVTRオープン（賞金総額３９万８２５０ドル、クレー）の大会側から出場依頼が出され、依頼料として１２０万ドル（約９,６００万円）が提示されたと、チリの新聞であるラ・テルセラ紙が報じた。

２０１３年のVTRオープンは、全豪オープン終了後に行われるデビスカップ１回戦の翌週にスケジュールされている。

今年ウィンブルドンの２回戦でまさかの敗退を喫したナダルは、その後以前にも苦しめられた左膝の怪我のためにロンドンオリンピック、全米オープン、ツアー最終戦、更にはデビスカップの決勝戦まで欠場することになってしまった。

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その間、治療とリハビリに励み順調に回復し、２０１３年シーズンで完全復帰を目指すナダルは、シーズン開幕に先駆けて１２月２７日からアラブ首長国連邦はアブダビで行われるエキジビションへの出場を正式に表明した。

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そして、カタールはドーハでの開幕戦に出場してから、シーズン最初のグランドスラムである全豪オープンへ臨む。その後、デビスカップの１回戦で祖国のスペインはカナダと対戦するが、当初から復帰後にはハードコートの大会を減らしクレーの大会を増やしたいと語っていたナダル。２月２５日から始まるメキシコはアカプルコでのレッドクレー大会へ出場すると表明していた。

全豪オープン後、中南米でのクレー大会の初戦となるこのVTRオープン。ナダルは過去にVTRオープンの出場経験がないが、アカプルコ大会には２００５年に出場し優勝を飾っている。

ここ３年間のナダルは全豪オープン終了後、翌週のデビスカップに出場し、３月まで休養を挟んで準グランドスラムであるＢＮＰパリバ・オープン男子とソニー・エリクソン・オープン男子のマスターズ１０００大会へと臨んでいた。

２００５年ナダルは、全豪オープンで４回戦敗退後にアルゼンチンのブエノスアイレスでベスト８、ブラジルのコスタ・ド・サウイペで自身２度目、続くアカプルコでも自身３度目の優勝を飾ると２大会連続優勝を果たし、４月の祖国スペインのバルセロナ大会で優勝、トップ１０入りするブレークシーズンのきっかけとなった。

昨年のVTRオープンでは、同時世界ランク２９位で第１シードのＪ・モナコ（アルゼンチン）がＣ・ベルロク（アルゼンチン）を下して優勝していたが、トップ１０選手の出場はなく、もしナダルが出場すれば大きな話題となる。ナダルはそのVTRオープンからの熱烈なラブコールに応えるのかに注目が集まる。

(翻訳/弓削忠則)