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男子テニスで、UPSETS OF THE YEAR(年間番狂わせ試合)1位にウィンブルドン2回戦でR・ナダル(スペイン)がL・ロソル(チェコ共和国)に敗れた試合が選出された。本日も今年に入り世界に名を広めた選手として、ナダルを破ったロソルに焦点を当てて、ご紹介します。
当時、世界ランク2位だったナダルはウィンブルドンで過去2度の優勝を果たしていた。大波乱に見舞われたナダルはロソルに敗れたことにより、グランドスラムで第2シードの選手が2回戦で敗退するのは、2005年の全仏オープンでA・ロディック(アメリカ)が敗れて以来となる。またウィンブルドンでは、2002年のM・サフィン(ロシア)以来10年ぶりのこととなった。
ナダルを撃破したはロソルは、現在27歳で2004年にプロへ転向。下部大会などを回り続けるも、なかなかトップ100の壁を越えることができずにいたが、2011年の6月に100位以内に入り、同年の8月には自己最高ランキングとなる65位を記録した。
ロソルは、身長196cmを生かした強烈なサーブと、ベースラインからのラリー戦を軸とするプレーヤー。だが、リスクを犯すショットが多いため、凡ミスを重ねてしまい、敗退することが多かった。
だが、ウィンブルドン2回戦ナダルとの試合はなにかが違った。
この試合でロソルは、ファーストサーブが入った時に82パーセントの確率でポイントを奪い、サービスエースの数は22本だった。さらにナダルの強烈なスピンのかかったショットに対し、常にウィナーを狙いにいく勢いで魂の入ったショットを打ち続け、3時間18分で大波乱を演じた。
試合後、ロソルは「驚いたどころではない。僕にとっては奇跡のようなもの。こんなことは想像すらしたことはなかった。本当に満足している。まだ言葉が見つかないし、信じられない。」と、コメントしていた。
《「ウィンブルドン2回戦 ロソル vs ナダル戦」はこちら》
まるで、2003年の全仏オープンでM・フェルケルク(オランダ)がR・シュトラー(ドイツ)、C・モーヤ(スペイン)、G・コリア(アルゼンチン)などを次々と撃破し、決勝まで一気に勝ち上がるようだった。
しかし、3回戦のP・コールシュライバー(ドイツ)戦でストレートであっけなく敗れてしまった。ナダルになぜ勝利できたのかと疑問を持ってしまうほど、2回戦の勢いがなかった。
《「ウィンブルドン3回戦 ロソル vs コールシュライバー戦」はこちら》
その後、全米オープンでは予選3回戦で敗退、スロバキアで行われたチャレンジャー大会で優勝し、今シーズンの世界ランクを73位で終えた。
ナダル戦のように、神が降りたようなテニスを2013年も発揮できるかが見物である。
【新星選手シリーズ その3は、明日12月9日(日)】
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