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年間1位ジョコビッチに大波乱◇BNPパリバ・マスターズ

男子テニスのマスターズ・シリーズであるBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、賞金総額242万7975ユーロ、インドアハード)は31日、シングルス2回戦残り11試合が行われ、今季世界ランク1位を確定させていた第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が敗退する大波乱が起きた。その波乱を演出したのはS・クエリー(アメリカ)で、ジョコビッチを0-6, 7-6 (7-5), 6-4の逆転で下した。

今大会、前年度チャンピオンであるR・フェデラー(スイス)が第1シードでエントリーしていたが、直前で欠場を申し入れたため、試合結果に関わらず来週発表の世界ランクでジョコビッチは再び世界1位へ返り咲くことが決まっていた。

今大会のシード選手は1回戦が免除されているため、この日の2回戦が今大会の初戦だったジョコビッチ。2年連続シーズンを世界1位で終えることになった実力を見せるつけるかのようなプレーで、第1セットはクエリーを圧倒。わずか10ポイントしかクエリーに与えず、20分で第1セットを先取した。

続く第2セットも出だしで、ジョコビッチにブレークを奪われたクエリーはゲームカウント0-2とリードされてしまった。しかし、そこから徐々に調子を上げたクエリーは、ブレークバックに成功。第2セットだけで10本ものサービスエースを記録するなど、その後はブレークポイントさえジョコビッチに与えずタイブレークへ持ち込み、このセットを奪い返すと勝敗の行方は第3セットへ。

第3セットでクエリーは5度のブレークピンチに立たされるも、その全てを退け、このセット唯一のブレークをジョコビッチから奪い、2時間1分の大逆転でジョコビッチを下すとともに、昨年10月のバレンシア大会以来となるトップ10選手からの勝利を飾り、自身最大の勝利をあげた。

出だしから8ゲーム連続で奪われたことを聞かれたクエリーは「ちょっと恥ずかしかった。自分のトレーナーとその奥さん、そしてガールフレンドが座っている席の近くへ行ってこう言ったんだ。“このセットで何とか2ゲーム取れることを願うよ”って。そして2ゲームを取った後は気持ちが落ち着いて、自分自身へこう言い聞かせたんだ。“OK、これが望んでいた全てさ”ってね。」と、開き直っていた気持ちを明かした。

続けて「徐々に調子が上がってきて、だんだん自信もついてきた。サーブの調子もどんどん良くなったんだ。だから、より攻撃的なプレーをすることができるようになっていた。」と、試合を振り返った。

クエリーは、今大会第15シードで出場している錦織圭(日本)と今季2度対戦し、いずれもクエリーが勝利していたことでも話題となった。

この日はハロウィンだったため、ジョコビッチはダースベーダーのマスクを被ってコートに登場していた。この日の敗戦で今季の成績を70勝12敗としたジョコビッチは「サム(クエリー)は本当に良いプレーをしていた。とても良いサーブを打っていたよ。」と、敗戦に落胆の色を隠せなかった。

クエリーは3回戦で、第14シードのM・ラオニチ(カナダ)とのビッグサーバー対決に臨む。この日ラオニチはJ・シャーディ(フランス)を6-7 (4-7), 7-6 (7-4), 6-3の逆転で下しての勝ち上がり。

この日行われた試合結果は以下の通り。

S・クエリー ○-× N・ジョコビッチ (2), 0-6, 7-6 (7-5), 6-4
A・マレー(英国) (3) ○-× P・H・マチュー(フランス), 7-5, 6-3
D・フェレール(スペイン) (4) ○-× M・グラノジェルス(スペイン), 6-1, 6-3
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン) (7) ○-× A・ファリャ(コロンビア), 6-2, 6-2
J・ティプサレビッチ(セルビア) (8) ○-× I・セイスリン(オランダ), 6-4, 7-6 (7-0)
J・モナコ(アルゼンチン) (9) ○-× G・ディミトロフ(ブルガリア), 7-6 (7-4), 6-2
M・ロドラ(フランス) ○-× J・アイズナー(アメリカ) (10), 6-4, 7-6 (7-5)
N・アルマグロ(スペイン) (11) ○-× A・ラモス(スペイン), 7-6 (7-1), 6-7 (4-7), 6-3
K・アンダーソン(南アフリカ) ○-× R・ガスケ(フランス) (12), 7-6 (7-5), 4-6, 6-1
M・ラオニチ (14) ○-× J・シャーディ, 6-7 (4-7), 7-6 (7-4), 6-3
G・シモン(フランス) ○-× V・ハネスク(ルーマニア), 7-5, 6-3

今大会の優勝賞金は47万9000ユーロ。

(翻訳/弓削忠則)

(2012年11月1日10時34分)

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