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テニスのグランドスラム、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会15日目の10日、男子シングル決勝を行い、第3シードのA・マレー(英国)が第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)に7-6 (12-10), 7-5, 2-6, 3-6, 6-2のフルセットで勝利、グランドスラム初優勝を果たした。
この日、風が強い中試合が行われた。
第1セットは互いに2度のブレークを奪い合い、タイブレークへ突入。そのタイブレークでは両者我慢のラリー戦が続くも、マレーが1時間27分でセットを先取する。
第2セットは第2ゲーム、第4ゲームでマレーがブレークに成功し、ゲームカウント4-0とリードする。しかし、第5ゲームでジョコビッチにブレークバックを許す。その後、マレーはゲームカウント5-3のサービング・フォー・ザ・セットとなる自身のサービスゲームを迎えるも、ジョコビッチにブレークされてしまう。
以降互いにサービスキープを続け、ゲームカウント6-5とマレーがリードし、ジョコビッチのサービスゲームである第12ゲームを迎える。そのゲームの15-30の場面でジョコビッチはスマッシュのミスを犯し、マレーがセットポイントとなるブレークポイントを2本握る。このチャンスを生かしたマレーが2セットアップ、グランドスラム初優勝まで、あと1セットとなった。
第3セットは第3ゲーム、第7ゲームでジョコビッチがブレークに成功、ゲームカウント5-2とリードする。結果、このセットは46分でジョコビッチが奪う。
第4セットは第1ゲームでマレーがジョコビッチにブレークを許すスタート。以降互いにサービスキープを続けるも、第9ゲームもマレーはブレークを許し、勝負の行方はファイナルセットへ突入する。
ファイナルセットは第1ゲームでブレークポイントをマレーが握る。このポイントで長いラリー戦となるも、ジョコビッチがミスを犯しマレーがブレークする。
これで勢いに乗ったマレーは第3ゲームもブレーク、ゲームカウント3-0とリードする。第4ゲームはジョコビッチにブレークを許すも、第7ゲームでマレーは再びブレーク、ゲームカウント5-2、サービング・フォー・ザ・チャンシップのゲームを迎える。
その第8ゲームで最後ジョコビッチのリターンがアウト、マレーがグランドスラム初優勝を決めた。
マレーは今大会の2008年、2010年・2011年の全豪オープン、さらに今年のウィンブルドンで決勝に進出するも、タイトル獲得に至っていなかった。
マレーは、今年のロンドンオリンピックで金メダルを獲得、さらに今大会で快進撃を続けたL・ロブソン(英国)とのミックスダブルスでも銀メダルを獲得していた。
また、偶然にもマレーのコーチを務めているI・レンドル(アメリカ)も、現役時代にグランドスラム5度目の決勝戦で初のタイトルを手にしていた。
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