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男子テニスツアーのキャンベル殿堂テニス選手権(アメリカ/ニューポート、賞金総額39万8250ドル、芝)は11日、シングルス2回戦6試合が行われ、第2シードの錦織圭(日本)はO・ロクス(ベルギー)に6-7 (6-8), 6-4, 6-2の逆転で勝利、今シーズン3度目となるベスト8進出を決めた。
今大会1回戦で添田豪(日本)を下しているロクスに対し、第1セットのタイブレークでは5-0とリードを奪った錦織であったが、ここから逆転を許しセットダウンとされてしまう。チャンスを生かせなかった錦織は、ベンチに向かいながらラケットを2回ほど地面に投げつけた。
「セットポイントがありながらセットを落とすのは、どんな時でもタフなことです。」と錦織。「第1セットのことは忘れて、ゲームに集中するようにしました。幸運なことに第3ゲームでブレークが出来ました。自分のプレーを続けることが出来ました。」
第2セットに入ると2度のブレークでゲームカウント5-1とリードを奪った錦織は、ロクスに1度だけブレークバックを許したものの、セットオールに追いつくと、第3セットでは世界ランク104位のロクスを突き放し、2時間23分でベスト8に進出した。
世界ランク18位の錦織は、準々決勝でR・ラム(アメリカ)と対戦する。ラムはこの日、M・ラッセル(アメリカ)を7-6 (8-6), 6-3で下し、ベスト8入りを決めている。
この日は第1シードのJ・アイズナー(アメリカ)とN・マウー(フランス)の対戦も行われており、ディフェンディング・チャンピオンのアイズナーが6-2, 7-6 (7-2)のストレートで勝利している。
アイズナーとマウーは2年前のウィンブルドン1回戦でテニス史上最長となる11時間5分の死闘を演じていたが、この日は13本のサービスエースを決めたアイズナーがマウーを寄せ付けず、1時間18分で勝利している。
前日の1回戦ではフルセットの苦戦を強いられていたアイズナーは「ウォームアップの時から良いプレーが出来ると分かっていました。最高ではありませんでしたが、昨日の初戦が役に立ちました。」と、調子が上がっていることをアピールした。
オープニングゲームからブレークに成功したアイズナーは、第1セット第3ゲームでもブレークを奪うと4-0とリード、そのままセットを先取すると、お互いにブレークのないまま突入した第2セットのタイブレークを制した。
「もしサーブが良ければ、僕の試合に大きな違いを生み出せます。他のショットがどうなろうが関係ありません。」とアイズナー。「この武器があることを幸運に思います。」
今大会2連覇を目指すアイズナーは、I・ファン・デル・メルウェと準々決勝で対戦する。ファン・デル・メルウェはこの日、地元勢のJ・ソック(アメリカ)に6-4, 6-4で勝利している。
この他のシングルス2回戦では、主催者推薦で出場している元王者のL・ヒューイット(オーストラリア)がT・スミチェク(アメリカ)に6-4, 2-6, 6-1のフルセットで勝利、今季初となるベスト8進出を果たしている。
今シーズンは年初の全豪オープンで4回戦に進出したものの、その後は怪我に悩まされ、現在は世界ランキングを233位まで落としているヒューイットは、準々決勝でD・セラ(イスラエル)と対戦する。セラはこの日、S・クエリー(アメリカ)を5-7, 7-6 (8-6), 6-2の逆転で下している。
この日はダブルス1回戦も行われており、ロンドン五輪に日本代表として出場する錦織/添田組が、C・ボール(オーストラリア)/A・シャマディン(カナダ)組に6-4, 2-6, [10-7]で勝利、準々決勝に進出している。
今大会の優勝賞金はシングルスが6万8220ドル、ダブルスが2万1800ドル。
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