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ウインブルドン大会2日目、第19シードの錦織圭(日本)が、1回戦でM・ククシュキン(カザフスタン)を7-5, 6-3, 6-4で破って、4度目のウインブルドンで初勝利を挙げた。
錦織は、4月のATPバルセロナ大会準々決勝で、左わき腹の腹筋を痛めたため、約2ヶ月間戦列を離れ、ウインブルドンが復帰初戦となった。
「痛みは完全に引いているんですけど、まだ違和感があって、ちょっと硬さがある。まだ100%と言える状態ではないです。試合は、絶対できるぐらい治っている。あとちょっとですね」
サーブを打つ時にだけ腹筋に違和感があると語っていた錦織は、試合の立ち上がりで、やや硬さが見られた。ククシュキンが、錦織のバックサイドにボールを集め、ゆったりとしたロングラリーに持ち込んで、錦織のミスを誘って、第1セット第3ゲームで先にブレークに成功した。
しかし、第8ゲームでは、ククシュキンにストロークミスが出始めて、錦織がブレークバック。すると、錦織がリズムをつかみ始め、第12ゲーム15-40の場面では、フォアのリターンダッシュからフォアのドライブボレーを決めて、セットを先取した。
第2セットも錦織が奪うものの、メディカルタイムアウトをとって、右足首にテーピングをしたり、左ひざのマッサージを受けたりして、決してコンディションは良くなかった。
だが、第3セット第1ゲームで、バックハンドのドロップショットを決めて、錦織がブレークすると試合の流れをつかみ、錦織得意のフォアストロークでポイントを取る場面も見られた。結局、3回目のマッチポイントを相手のミスで決めた錦織は、ついにシングルスでウインブルドン初勝利を挙げ、これですべてのグランドスラムで勝ち星を記録した。
「正直に嬉しいのと同時に、ホッとした。2ヶ月休んでいたので、試合前は、けっこう緊張や不安があったので、とりあえず1試合勝てて、安心しています」
グランドスラムデビューは、4年前のウインブルドンだった錦織だが、1回戦の勝利を手にするのは、逆にウインブルドンが一番最後となった。この4年間は長かったのだろうか。
「いや、早いですね。最初に出たのもあんまり覚えていないので、それぐらい早く感じていますね」
2回戦で錦織は、予選上がりのF・セラ(フランス)と対戦する。
また、添田豪(日本)が、I・クニツィン(ロシア)を、6-3、6-2、6-1で破り、ウインブルドン初勝利と共にグランドスラム初勝利を挙げた。
「やっと勝って、記者会見に臨めるのは気持ちいいです。今日は、いい感じでリラックスして試合に入れた。一番好きな、思い入れのある大会で初勝利を挙げたのは、一生の思い出に残ると思います」
日本男子選手二人が、ウインブルドンの1回戦を突破したのは、1974年以来の快挙だ。
なお、クルム伊達公子(日本)の1回戦は翌日に、伊藤竜馬(日本)の1回戦は雨のため、試合途中で翌日順延となった。
(文・写真/神 仁司)
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