女子テニスツアーのファミリー・サークル・カップ（アメリカ/チャールトン、賞金総額７４万ドル、クレー）は５日、シングルス３回戦７試合が行われ、第５シードのＳ・ウィリアムズ（アメリカ）とその姉であるＶ・ウィリアムズ（アメリカ）がともに勝利、ベスト８に進出した。
この日の試合でセリーナは第１７シードのＭ・イラコビッチ（ニュージーランド）を6-2, 6-2で、ヴィーナスはＡｎ・ロディオノワ（オーストラリア）に7-5, 6-2で勝利するとともに、準決勝での姉妹対決にあと１試合ずつに迫った。
「もし私たち両方が準決勝に勝ち上がったら、強いほうのウィリアムズが勝つでしょう。」と、ヴィーナスはコメント。
これまでの姉妹対決では、妹のセリーナの方が１３勝１０敗で勝ち越している。またグランドスラムではセリーナの７勝５敗となっており、そのうち決勝では６勝２敗と抜群の強さを見せている。
姉妹対決について聞かれたセリーナは「もう１試合に勝たなくてはなりません。私たちが２人とも勝ちあがることを願っていますが、どうなるかは分かりません。」と、コメントしている。
世界ランク１０位のセリーナは、準々決勝でＳ・リシキ（ドイツ）と対戦する。２００９年の今大会チャンピオンで第６シードのリシキは、Ｙ・シュウェドワ（カザフスタン）を7-5, 6-4で下し、ベスト８に進出している。
一方のヴィーナスは、準々決勝の相手がまだ決まっていない。ヴィーナスは第２シードのＳ・ストザー（オーストラリア）とＧ・ウォスコボエワ（カザフスタン）の３回戦の勝者と対戦するが、この試合は途中で降り出した雷雨のために中断、翌日以降に順延となっている。
世界ランク４５位のイラコビッチと対戦したセリーナは、第１セット第４ゲームでは７度のデュースの末にゲームを落とし２－２と並ばれるが、そこから４ゲームを連取して一気にセットを先取すると、第２セットでも試合の主導権を掴み、１時間２８分で勝利を収めている。
「ここで試合することに本当に興奮しています。今日や明日だけのことではなく、残りのクレーシーズンに向けて、本当に自信になります。」と語ったセリーナは、試合を通して６本のサービスエースを決めていた。
この他の試合の結果は以下の通り。
Ｐ・エルコグ（スロベニア） (14) ○-× Ｍ・バルトリ（フランス） (3), 6-4, 1-6, 6-4
Ｖ・ズヴォナレーワ（ロシア） (4) ○-× Ｓ・ボーゲル（スイス）, 5-7, 6-3, 6-4
Ｎ・ペトロワ（ロシア） (13) ○-× Ａ・パブリュチェンコワ（ロシア） (8), 6-1, 6-4
Ｌ・サファロバ（チェコ共和国） (9) ○-× Ａ・ウズニアッキ（カナダ）, 6-2, 6-7 (4-7), 6-1
今大会の優勝賞金は１１万５０００ドル。
（2012年4月6日12時23分）
決勝で完敗、涙の準V 
