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女子テニスツアーのソニー・エリクソン・オープン女子(アメリカ/マイアミ、賞金総額482万8050ドル、ハード)は日曜日に3回戦残りの試合を行い、元世界女王で地元期待のV・ウィリアムズ(アメリカ)がA・ウズニアッキ(カナダ)を4-6, 6-4, 7-6 (7-5)の大接戦で退け、4回戦進出を決めた。試合時間は約3時間に及んだ。
試合があまりに激戦であったためヴィーナスにはエネルギーがほとんど残っておらず、試合後に観客へプレゼントするためにボールをスタンドへ投げ入れようとしたが、そのうちのボールの1つがスタンドに届かないほど疲労していた。
ヴィーナスは昨年8月の全米オープン以降、初めての大会出場となっている。ヴィーナスは疲労を起こす自己免疫疾患を患っていると診断されており、食事療法を試すなどして治療を行ってきている。
試合後、ヴィーナスは「粘り続けました。何が起こってもがっかりしないようにしました。」と話した。
試合は第1セットをウズニアッキが6-4で奪うと、第2セットは逆にヴィーナスが6-4で奪い、勝負はファイナルセットへ。
ファイナルセットではウズニアッキが先に5-4とリードする。しかしこの大事なサービスゲームでダブルフォルトと凡ミスを連発、何とか手にしたマッチポイントでもフォアハンドをネットにかけて不意にしてしまう。
この時の状況について聞かれたヴィーナスは、それほど試合が緊迫していたことに気がついていなかったと述べている。「彼女(ウズニアッキ)にマッチポイントがあったのですか?そうですか。スコアのことを考えていないことが多く、それに助けられました。」
その後、試合は結局タイブレークへ。タイブレークでは3-2としたヴィーナスが次のポイントでスマッシュを放つ。そのスマッシュはネットコードに当たり、向こう側へ。このラッキーなポイントで4-2とリードしたヴィーナスは、その後に手にしたマッチポイントで渾身の力を込めて時速119マイル(約191km)のサービスエースを放ち、激戦に終止符を打った。
それについてヴィーナスは「まさにあのようなサービスを決めたいと考えていました。試合を決めてしまうようなビッグサーブです。入って何よりです。驚いています。」と振り返っている。
うだるような暑さの中でヴィーナスは試合開始当初、だるいような様子をみせつつフォアのミスを連発、後手に回った。また足首とふくらはぎにはテーピングをし、動きも鈍かった。それは、観客の1人が第2セットで「目を覚ませ!」と叫ぶほどであった。
その時の心境についてヴィーナスは「気分がよくありませんでした。またややパニック気味でした。落ち着いて、その時点でのプレーよりも少しだけよいプレーができるよう、戦略を考え直していました。」と話している。
ファイナルセットでも2-4と押されていたヴィーナスは、あるチェンジコートの際には15秒ほど頭を下に垂らした後、ゆっくりと頭を上げ、2本のドリンクボトルから水分を補給するほど疲れ切っていた。
過去グランドスラム大会で7度優勝しているヴィーナスだが、現在の世界ランキングは病気のため134位となっており、今大会もワイルドカード(主催者推薦枠)での出場となっている。現在はロンドン五輪に出場するため懸命にランキングを上げようと試みている。
ヴィーナスは「先行き怪しいときはオリンピックのことを考えるようにしています。それによってモチベーションが再び湧いてくるんです。」と語っている。
勝ったヴィーナスは4回戦で同じく元世界女王で第15シードのA・イバノビッチ(セルビア)と対戦する。イバノビッチは3回戦で第20シードのD・ハンチュコバ(スロバキア)を6-2, 7-6 (7-2)で下しての勝ち上がり。
他の試合では、世界女王で第1シードのV・アザレンカ(ベラルーシ)がH・ワトソン(英国)に6-0, 6-2で圧勝し、勝ち進んでいる。
その他の結果は以下の通り。
A・ラドワンスカ(ポーランド) (5) ○-× S・ソレル=エスピノーサ(スペイン), 6-1, 6-2
M・バルトリ(フランス) (7) ○-× S・ハレプ(ルーマニア), 6-4, 7-6 (8-6)
D・チブルコワ(スロバキア) (16) ○-× 鄭潔(中国), 6-2, 6-0
M・キリレンコ(ロシア) (22) ○-× K・ペルバク(ロシア), 6-2, 6-1
G・ムグルサ=ブランコ ○-× F・ペネッタ(イタリア) (24), 6-2, 1-6, 7-6 (8-6)
今大会の優勝賞金は71万2000ドル。
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