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男子テニスのシニアツアーであるAEGONマスターズ・テニス(英国/ロンドン)は大会初日の30日、シングルス3試合が行われ、P・キャッシュ(オーストラリア)がR・クライチェック(オランダ)に6-7, 6-4, [10-6]の接戦で勝利した。
このチャンピオンズ・ツアーには、現役時代にグランドスラムで決勝進出、世界ランク1位、デビスカップ優勝チームのシングルスメンバーのいずれかの条件を満たしていないと参加できない。
キャッシュとクライチェックはともにウィンブルドンでタイトルを獲得しており、キャッシュは1987年、クライチェックは1996年に優勝している。
ともにサーブ&ボレーを得意とする両者の対戦は、サーブ力に勝るクライチェックが第1セットをタイブレークの末に先取したが、第2セットをキャッシュが奪い返し、10ポイント先取のチャンピオンズ・タイブレークに突入する。
2000年の今大会で優勝しているキャッシュは、最後まで攻撃的なプレーを貫き通すと、最後はクライチェックを振り切って勝利した。
次の試合でキャッシュは、J・マッケンロー(アメリカ)と対戦する。一方のクライチェックは、H・ルコント(フランス)と対戦することとなった。
1993年から2001年の8年間で、ウィンブルドンでP・サンプラス(アメリカ)に勝利した唯一の選手であるクライチェックは、昨今の男子ツアーでサーブ&ボレーヤが少なくなっていることに理解を示している。
「今ではサーフェスも変わってきているし、試合展開も変わってきたので、サーブ&ボレーをするのは難しくなっています。」とクライチェック。「違うプレースタイルの選手同士の対戦を見るのは楽しいですが、今はサーブ&ボレーヤーが多くいるとは思えません。M・ロドラ(フランス)やM・フィッシュ(アメリカ)を除いてね。」
またクライチェックは、当地イギリスの期待を背負うA・マレー(英国)が来シーズンにグランドスラムで初優勝すると予言している。
「彼はコートの後ろからでも相手にプレッシャーをかけられるし、ショットの後に前に仕掛ける技術もある。アンディにサーブ&ボレーが必要だとは思わないけど、彼は自分の実力に気が付いていないと思うよ。」
「僕は今年、彼がグランドスラムで優勝すると予想していましたが、来年も同じように予想します。彼は来年、グランドスラムで初優勝するでしょう。いくつか優勝するかもしれませんし、彼はI・レンドル(アメリカ)のようになるかもしれません。初優勝まで時間がかかりますが、その後は勝ち続けるような感じでね。」
この日は他にも2試合のシングルスが行われており、T・エンクヴィスト(スウェーデン)がG・イバニセビッチ(クロアチア)に4-6, 6-2, [10-6]で、T・ヘンマン(英国)がY・エル・アイナウイ(モロッコ)に6-4, 4-6, [10-4]で勝利している。
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