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テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(英国/ロンドン、賞金総額1460万ポンド、芝)は3日、男子シングルス決勝が行われ、第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)がディフェンディング・チャンピオンで第1シードのR・ナダル(スペイン)に6-4, 6-1, 1-6, 6-3で勝利、ビッグタイトルと優勝賞金110万ポンドを手に入れた。
この日の試合の結果に関わらず、世界ランク1位になることが決まっていたジョコビッチは、自身初となるウィンブルドンでのタイトルを獲得すると共に、ナダルに対し今シーズン5連勝を達成した。
試合終了後、ナダルとネット越しに握手を交わしたジョコビッチは、コート上にしゃがみこむと、芝をつまみとり、それを口でくわえた。
「人生最高の日と言う以外に、この気持ちを言い表すことは難しいです。人生で最も特別な日になりました。この大会は大好きですし、いつでも優勝することを夢見ていました。人生で初めて見たテニス大会です。」と語ったジョコビッチは、優勝トロフィーを受け取る前に、自らのラケット3本を客席に投げ入れていた。
今大会の決勝に進出した時点で世界ランク1位になることが決まっていたジョコビッチは、今シーズン開幕から41連勝を達成、全豪オープンを含む7大会でタイトルを獲得していたが、全仏オープン準決勝でR・フェデラー(スイス)に敗れていた。
この日の勝利によって今季の成績を48勝1敗としたジョコビッチは、今季5大会の決勝でナダルと対戦しているが、その全てでナダルに勝利、さらにキャリア初となるグラスコートでのタイトルがウィンブルドンとなった。
セルビア大統領をはじめ、歴代のチャンピオン達がロイヤルボックスで見守る中、マッチポイントでナダルのバックハンドがベースラインを割ると、ジョコビッチはその場でコートに倒れこんだ。
「世界最高の選手で、この3年で2度も今大会で優勝しているナダルと対戦、さらに彼はグランドスラムでのビッグマッチでいつも僕に勝っていましたから、最高のプレーをする必要がありました。ベストのテニスができたと思いますし、グラスコートで本当に最高のプレーでした。」
この日の試合でジョコビッチは、俊敏なフットワークと精確なグランドストロークでナダルから第1セットと第2セットを先取すると、第3セットはナダルの反撃を許したものの、第4セットでは再びナダルを突き放した。
2008年と2010年に今大会を制しているナダルは、ここまで20連勝を達成していた。2009年は怪我のために欠場していたが、ここ6年で5度目の決勝進出だった。
グランドスラム10勝を誇るナダルは「再びこの決勝に進出するのは夢でした。今日は無理でした。いつものようにベストを尽くしましたが、今日は僕よりも優れた選手がいました。来年、またトライします。」と、来年の雪辱を誓った。
また、ナダルがグランドスラム決勝でフェデラー以外の選手に敗れるのは、今回が初めてのこと。
「2008年に初めて優勝した時は、とても感情が高ぶりましたから、今日の彼の気持ちが良くわかります。今日は特別な日ですし、彼を祝福したいと思います。」と、ナダルは新しいチャンピオンへの賛辞を惜しまなかった。
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