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テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、賞金総額1752万ユーロ、クレー)は大会7日目の28日、男子シングルス3回戦が行われ、ディフェンディング・チャンピオンで第1シードのR・ナダル(スペイン)がA・ベイチ(クロアチア)に6-1, 6-3, 6-0で快勝、順当に4回戦進出を決めた。
今大会に初出場となった2005年以来、6年間で5度の優勝と圧倒的な強さを誇っていたナダルであったが、今年は1回戦でJ・アイズナー(アメリカ)にフルセットの接戦を強いられると、2回戦でもP・アンジャー(スペイン)を相手に3時間を越える接戦となっていた。
しかしこの日は、試合を通して凡ミスを18本しか犯さないなど本来の強さを取り戻し、9度のブレークに成功してベイチを圧倒した。
「これまでの試合よりも、いくつか良くなっていました。それには満足しています。」とナダル。「第2セットの序盤と途中で、何本かミスを犯しましたが、それ以外はボールをコントロールできました。」
7年連続7度目の4回戦進出となるナダルは、ノーシードのI・リュビチッチ(クロアチア)と対戦する。元世界ランク3位のリュビチッチは、第16シードのF・ベルダスコ(スペイン)に6-3, 7-6 (8-6), 6-4のストレート勝ちを収めている。
第4シードのA・マレー(英国)はM・ベレー(ドイツ)に6-2, 6-3, 6-2のストレートで勝利したものの、第2セット途中で右足首を捻るアクシデントに見舞われていた。
第2セット第4ゲーム、ドロップショットを追いかけたマレーは勢い余って右足を捻ってしまう。そのポイントは奪ったマレーであったが、すぐさま左足だけで跳ね上がると、すぐさまトレーナーを要求、自らのベンチの前に寝転がると、苦悶の表情を浮かべながら両手で顔を覆った。
テーピングを施され試合に復帰したマレーは、怪我の影響を見せずに世界ランク95位のベレーを圧倒し、2時間7分で勝利を収めた。
試合後の会見でマレーは「足首を捻ったあとは、試合を通して痛みがありました。怪我の様子を見ながら次の試合に出るかどうか決めるまで待ちます。次の試合に向けてベストを尽くします。」と、次の試合については明言しなかった。
一方のベレーは「とても大きなチャンスでした。ああいったチャンスは人生で1度あるかどうかです。彼が倒れたとき、もっと痛めつけるようなプレーをするべきでしたが、自分にとっては難しいことでした。」と、状況を生かせなかったことを悔やんだ。
勝ち進んだもののコンディションに不安を残したマレーは、4回戦で第15シードのV・トロイキ(セルビア)と対戦する。トロイキはこの日、第21シードのA・ドルゴポロフ(ウクライナ)を6-4, 3-6, 6-3, 6-4で下し、自身初となるグランドスラム4回戦への切符を手にしている。
前日に試合を開始したものの、日没のために順延となっていた第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と第25シードのJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)の3回戦は、6-3, 3-6, 6-3, 6-2でジョコビッチが勝利、今シーズンの連勝記録を40の大台に乗せている。
金曜日はともにセットを分け合い、この日は第3セットから再開されたこの試合、ジョコビッチは2009年のUSオープン覇者であるデル=ポトロから41本ものウィナーを決め、一気に試合を決めた。
ジョコビッチの連勝を止めることが出来なかったデル=ポトロは「今日の彼は自分よりもとても良いプレーをして、チャンスを生かしていました。自分にも第3セットでチャンスがありましたが、それを逃してしまいました。あの選手を相手にチャンスを逃したら、負けるだけです。」と、悔しさを隠さなかった。
この他の試合の結果は以下の通り。
R・ソデルリング(スウェーデン) (5) ○-× L・メイヤー(アルゼンチン), 6-1, 6-4, 6-3
G・シモン(フランス) (18) ○-× M・フィッシュ(アメリカ) (10), 6-3, 6-4, 6-2
J・I・チェラ(アルゼンチン) ○-× L・ロソル(チェコ共和国), 6-2, 6-4, 3-6, 7-6 (7-5)
A・ファリャ(コロンビア) vs. L・クボット(ポーランド), 6-7 (4-7), 6-4, 7-5, 1-0
今大会の優勝賞金は120万ユーロ。
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