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セルビアが逆転で初優勝◇デビスカップ決勝

12月3日から5日にかけてセルビア・ベオグラードのベオグラード・アリーナで開催された男子テニス国別対抗戦デビスカップ決勝。今回で16回目の決勝進出で2001年以来10度目の優勝を狙うフランスの2−1リードで迎えた最終日のリバースシングルスでは、セルビアが2連勝し、見事な逆転勝ちで優勝を飾った。

2008年に初めてワールドグループ入りしたノーシードのセルビアは、今回が初優勝となった。ノーシードの国が優勝したのは史上2度目のことで、2005年のクロアチア以来の偉業となる。

リバースシングルスの第1試合ではセルビアのエースN・ジョコビッチ(セルビア)が登場、フランス代表のG・モンフィス(フランス)を6-2, 6-2, 6-4のストレートで下し、2−2のタイへと追いつく。

ジョコビッチは第1、2セットでモンフィスのサービスを2度ブレークし、波に乗った。

ジョコビッチの最初のブレークは第1セットの第4ゲームだった。モンフィスは30−0から股下ショットに失敗、ラケットを壊してしまい、ラケットを取り換えた。それがリズムを狂わしてしまったのか、その後、モンフィスは4ポイントを連続で落とし、このゲームをブレークされてしまう。

そして第1セットの第8ゲームで手にしたセットポイントではジョコビッチのフォアハンドがネットインで決まり、同セットを先取する。

第2セットも連取したジョコビッチは第3セット、モンフィスから反撃を受ける。0−1から3本のブレークポイントをセーブしたモンフィスは、1−1からジョコビッチのサービスブレークに成功し、2−1とリードを重ねる。その後、ジョコビッチはブレークバックしたものの、第7ゲームで再びブレークされてしまい、モンフィスが4−3で再度リードする。

しかし母国のファンの声援に背中を押されたジョコビッチは、第8ゲームでブレークに成功、クロスのボレーで4−4のタイに戻すと、第9ゲームでキープに成功し、5−4とする。そして第10ゲームでは再びモンフィスのサービスをブレークすると、そのまま試合に終止符を打った。

試合後、ジョコビッチは「今年プレーした中で最もいい試合の1つだったと思います。期待のプレッシャーを感じていました。」と話した。

ジョコビッチの凡ミスは、モンフィスの37本に比べて18本にとどまった。これでジョコビッチはデ杯シングルスで7連勝を記録した。

一方、敗れたモンフィスは「自分にチャンスがあったのかどうかさえ分かりません。今日の彼は僕よりいいプレーをしていました。」と肩を落とした。これで両者の対戦成績はジョコビッチの6勝0敗となった。

そして天王山の第2試合では、セルビアは初日のJ・ティプサレビッチ(セルビア)に代えて最近好調のV・トロイキ(セルビア)を起用、この期待に応えたトロイキがフランス代表のM・ロドラ(フランス)を6-2, 6-2, 6-3のストレートで下し、デ杯初優勝を決めた。

トロイキはサーブアンドボレーヤーのロドラに対してパッシングショットを何本も繰り出し、しばしばロドラをネット際に立ち尽くさせた。マッチポイントでも目の覚めるようなクロスのパッシングショットを決め、大勝利を手にした。

世界ランク30位のトロイキは、各セットで2度ずつロドラのサービスをブレークし、またウィナーの数は58本を数えた。一方でロドラのウィナーは32本にとどまった。

ヒーローとなったトロイキは試合後「信じられません。どう返答したらいいのか、何をしたらいいのかよく分からなくなっています。人生で最高の瞬間です。様々な感情が渦巻いています。小さい頃、いつかこのような大舞台でプレーしてみたいと考えていたことを思い出しています。」と話した。

またセルビアのチームメートたちは、シーズン前に今大会で優勝したら髪を切る約束を交わしており、優勝が決まったコートでその公約を実行、坊主頭になって喜びを分かち合った。

またエースとしての重圧を担っていたジョコビッチは「自分のテニス人生で、また自国にとっても最高の瞬間です。私たちにとっては(サッカーの)ワールドカップで優勝したようなものです。」と喜びを爆発させた。

ノーシードのセルビアはアメリカ、クロアチア、そしてチェコを撃破しての今回の決勝進出だった。

セルビアのB・オブラドビッチ監督は「私の選手たちは世界で最も精神的に強い選手であることを証明しました。世界1位であることを証明しました。」と選手たちを褒め称えた。

試合後、選手たちはベオグラード・アリーナに詰めかけた母国の16,000人のファンの前で巨大なデ杯のトロフィーを囲み、勝利を味わった。

(2010年12月6日10時46分)

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