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男子テニスツアーのマスターズ1000シリーズである上海マスターズ(中国/上海、賞金総額324万ドル、ハード)は土曜日に準決勝を行い、世界ランク4位で第4シードのA・マレー(英国)がノーシードから勝ち上がったJ・モナコ(アルゼンチン)を6-4, 6-1のストレートで下し、見事、決勝進出を決めた。
これまでの試合で1セットも落としていないマレーは、準決勝でも好調ぶりを見せつけ、第1セットで早々にブレークすると、そのまま5-2とリードする。しかし第8ゲームでは自分のサービスをキープすればセットを先取できるという場面でまさかの4本連続ミスを犯し、今週で2度目となるブレークを許してしまう。
しかし、次のゲームでマレーはうまく立て直しバックハンドからのロブでモナコを翻弄、スマッシュミスを誘った。続く第10ゲームではしっかりキープすると、第1セットを先取する。
第2セットはマレーの独壇場となり、7ゲームのうち6ゲームを奪うと、そのまま試合に終止符を打った。
試合後、マレーは「よくボールを拾ったから、彼(モナコ)はミスをしていた。ボールを拾うことで試合の流れを少しずつ変えることができる。」と、スマッシュミスを誘った時のことを話した。
一方のモナコは「あのスマッシュミスが尾を引いた。5本くらいスマッシュを打ってポイントが取れなかった。厳しいポイントだった。」と肩を落とした。
今夏、手首の故障で3カ月ほどツアーを離脱していたモナコは、準々決勝で第13シードのJ・メルツァー(オーストリア)との接戦を乗り越え、2月以来のATPツアーベスト4入りを決めていた。
マレーは準決勝で第3シードのR・フェデラー(スイス)と対戦する。フェデラーは準決勝で第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)を7-5, 6-4のストレートで退けてのベスト4進出。
試合を先にリードしたのはジョコビッチの方だった。第1セット第3ゲームのフェデラーのサービスで4本のブレークポイントを握り、試合開始早々、フェデラーにプレッシャーをかけた。
結局、このゲームはフェデラーが何とか取り、そのまま試合は5-5のタイに。そこからフェデラーが積極的なネットプレーで攻撃を仕掛けてブレークに成功すると、次のゲームをしっかりキープし、第1セットを7-5で先取する。
第2セットでは勢いを持続したフェデラーが2度のブレークに成功、そのまま試合に終止符を打った。これで両者の対戦成績はフェデラーの11勝6敗となった。
試合後、フェデラーは「第1セットはどっちに転んでもおかしくない展開だった。第1セットの終盤で自分のプレーの方がよくなった。彼(ジョコビッチ)が10分間、集中力が途切れた場面があり、そこにつけ込むことができた。」と振り返った。
他方、敗れたジョコビッチは、先週のチャイナ・オープンに続いて2週連続優勝を狙っていた。試合後、ジョコビッチは、試合の鍵は第1セットの最初のブレークだったと話した。
またジョコビッチは「第2セットの最初で集中力を失ってしまっていた。エネルギー量が下がっていた。そうしたら、あっという間に1-4になっていたのさ。」と落胆した表情をみせた。
フェデラーとマレーとの間にはこれまで12度の対戦があり、マレーが7勝5敗でわずかにリードしている。8月のトロントの大会決勝でも対戦しており、そのときもマレーが勝ち、今季唯一の優勝を手にしている。
今大会でフェデラーが優勝するとツアー64勝目となり、P・サンプラス(アメリカ)の歴代4位の記録に追いつく。また全米後に奪われた世界2位の地位もジョコビッチから奪還できる。フェデラーとしては気合を入れたいところだ。
今大会の優勝賞金は61万6500ドル。
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