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女子テニスツアーの東レ・パン・パシフィック・オープン・テニス（東京/有明テニスの森、賞金総額２００万ドル、ハード）は２８日、シングルス２回戦１４試合が行われ、主催者推薦で出場のクルム伊達公子（日本）は、第３セット途中で対戦相手であるＤ・ハンチュコバ（スロバキア）が右肩の故障を理由に棄権、３回戦進出を決めた。

この日が４０歳の誕生日となったクルム伊達は、第１セットこそハンチュコバに奪われたものの、第２セット開始から１０ゲームを連取し一気に流れに乗ると、第３セット第５ゲーム途中でハンチュコバが棄権を申し入れゲームセット、最終スコアは2-6, 6-0, 4-0だった。

１回戦では第１２シードのＭ・シャラポワ（ロシア）をフルセットで破っていたクルム伊達は「誕生日なのでラッキーだったかも知れません。昨日はタフな試合をしたにも関わらず、今日は調子が良かったです。」と、試合後にコメントした。

試合後のオンコート・インタビュー後、会場に駆けつけたファンからハッピー・バースデーの合唱で誕生日を祝福されたクルム伊達は、３回戦で第５シードのＦ・スキアボーネ（イタリア）と対戦する。今季の全仏女王であるスキアボーネは、Ａ・ドゥルゲグを7-5, 6-3のストレートで破っている。

この日は１回戦が免除されていた上位シード勢が今大会初戦に臨んでおり、第１シードのＣ・ウォズニアキ（デンマーク）はＧ・アーン（ハンガリー）を6-1, 6-3で、第７シードのＥ・デメンティエワ（ロシア）はＹ・シュウェドワ（カザフスタン）を6-0, 6-1で下し順当に３回戦進出を決めた一方、Ｊ・ジョルジュ（ドイツ）が第４シードのＳ・ストザー（オーストラリア）を7-5, 6-3で破る波乱も起きている。

この他の試合の結果は以下の通り。

Ｖ・ズヴォナレーワ（ロシア） (2) ○-× Ｓ・エラーニ（イタリア）, 6-3, 6-3
Ｖ・アザレンカ（ベラルーシ） (8) ○-× Ｌ・サファロバ（チェコ共和国）, 6-1, 6-3
Ａ・ペトコビッチ（ドイツ） ○-× Ｓ・クズネツォワ（ロシア） (10), 6-3, 7-5
Ｍ・バルトリ（フランス） (11) ○-× Ａ・イバノビッチ（セルビア）, 6-2, 6-1
Ｋ・カネピ（エストニア） ○-× Ｓ・ペア（イスラエル） (13), 6-3, 7-6 (7-5)
Ａ・パブリュチェンコワ（ロシア） (16) ○-× Ｋ・ボンダレンコ（ウクライナ）, 6-2, 6-1
Ｃ・バンデウェイ（アメリカ） ○-× Ａ・レザイ（フランス） (14), 6-4, 6-4
Ｒ・ビンチ（イタリア） ○-× Ｔ・ピロンコバ（ブルガリア）, 6-4, 6-2
Ｆ・ペネッタ（イタリア） ○-× Ｍ・キリレンコ（ロシア）, 6-3, 4-6, 6-3

今大会の優勝賞金は３５万ドル。