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女子テニスツアーのバンク・オブ・ウェスト・クラシック(アメリカ/スタンフォード、賞金総額70万ドル、ハード)は26日に大会初日を迎え、シングルス1回戦5試合を行い、日本期待のクルム伊達公子(日本)がD・サフィーナ(ロシア)に4-6, 7-6 (7-0), 6-2と逆転で下し、全仏オープンに続き勝利を奪った。
全仏1回戦と同じ顔合わせとなったこの試合は、第1セットでは4-3とリードを奪ったクルム伊達だったが、そこから3ゲームを連取されそのセットを落としてしまう。
第2セットに入り、5-5からの第11ゲームでブレークを奪ったクルム伊達は、第12ゲームで2本のセットポイントを握るも取り切れずタイブレークへともつれる。しかし集中力を高めたクルム伊達は、1ポイントもサフィーナに与えず、最後はこの日初めてのサービスエースを決めこのセットを取り返し、試合はファイナルセットへ。
第3セットは第1ゲームでブレークを許したクルム伊達だったが、すかさずブレークバックに成功すると、終盤は一気に主導権を握り、2時間22分で勝利。全仏のリベンジに燃えるサフィーナから2連勝を飾った。
2回戦では、第2シードのE・デメンティエワ(ロシア)と対戦する。今大会は上位2シード選手は1回戦が免除されており、第1シードのS・ストザー(オーストラリア)とデメンティエワは2回戦からの登場。
デメンティエワは全仏オープンではベスト4入りを果たしたものの、左ふくらはぎの怪我を押して試合を続け、その結果、治療とリハビリのため、ウィンブルドンを含めその後のツアーを欠場せざるを得なくなっていた。今大会はその怪我からの復帰戦として臨む。
その他の試合では、第3シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)がC・シーパース(南アフリカ)を7-5, 4-6, 6-3のフルセットで、元世界ランク1位で復活に燃えるA・イバノビッチ(セルビア)がA・クレイバノワ(ロシア)を6-3, 6-2と危なげなく下して2回戦進出を決めた。
世界ランク11位のラドワンスカは同91位のシーパースに第2セットを奪われるなど接戦を強いられるも、自力に勝るラドワンスカが2時間14分で辛勝で2回戦へ駒を進めた。2回戦ではJ・クレイバス(アメリカ)と予選を勝ち上がったO・サウチュック(ウクライナ)の勝者と対戦する。
イバノビッチは、現在は世界ランク63位と、ここ5年間で最も低いランクへと落としており、復活に燃えている。この日は同26位のクレイバノワに対し、かつてのプレーを披露し74分で一蹴し、勝利を物にした。2回戦では第4シードで昨年のチャンピオンのM・バルトリ(フランス)とA・ハークルロード(アメリカ)の勝者と対戦する。
残りの試合では、D・チブルコワ(スロバキア)がH・バルテ(アメリカ)を6-2, 6-2で、O・ゴヴォルツォバ(ベラルーシ)がA・クドリャフツェワ(ロシア)を6-1, 6-1と、いずれもストレートで退けて初戦突破を決めた。チブルコワは第7シードのY・ウィックマイヤー(ベルギー)とY・チャン(台湾)の勝者と、ゴヴォルツォバは第5シードのM・シャラポワ(ロシア)と鄭潔(中国)の勝者とそれぞれ2回戦を行う。
今大会の優勝賞金は10万7000ドル。
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