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男子テニスツアーのマスターズ1000大会であるムチュア・マドレーニャ・マスターズ・マドリッド(スペイン/マドリッド、賞金総額283万5000ユーロ、クレー)は15日、シングルス準決勝が行われ、第2シードのR・ナダル(スペイン)が同胞のN・アルマグロ(スペイン)に4-6, 6-2, 6-2とフルセットの逆転で勝利、決勝に進出した。
今季3度目となるマスターズ制覇に王手をかけたナダルは、決勝で第1シードのR・フェデラー(スイス)と対戦する。昨シーズンは世界ランク1位として今大会に臨んでいたナダルは、昨年の今大会決勝ではフェデラーに敗れ、タイトルを逃していた。
決勝を前にナダルは「決勝で何が起ころうと、今シーズンはとても調子が良いと言えるよ。ここまでは完璧か、それに近いものだね。」とコメントを残した。
この日の試合で第1セット、ナダルは珍しくミスが重なり世界ランク35位のアルマグロにこのセットだけで3度のブレークを許してしまい、今大会で初めてセットを落としてしまう。
「第1セットではたくさんミスしてしまったし、アルマグロは本当に良いプレーをしていた。第1セットでは彼は攻撃しているのに、僕は安全にプレーしようとしてしまった。それが間違いだった。」とナダル。
ここまでナダルに対し勝ち星なしの5連敗を喫していたアルマグロは「今週は本当に高いレベルのプレーが出来ていた。世界最高のクレーコート・プレーヤーが対戦相手だったしね。」とナダルに脱帽するしかなかった。
第2セットに入ると、ナダルはグラウンドストロークのリズムを取り戻しアルマグロを翻弄すると、2度のサービスブレークに成功しセットオールとする。
ファイナルセットでは、勢いに乗るナダルが第2ゲームでブレーク、そのリードを守りきったナダルが残りのサービスゲームを全てキープし、2時間15分でゲームセットとなった。
もう一方の準決勝では、ディフェンディング・チャンピオンであるフェデラーが、第9シードのD・フェレール(スペイン)を7-5, 3-6, 6-3で振り切り、大会連覇に王手をかけた。
この試合の第1セット、フェデラーは81%の確率で第1サーブを決めるなどサーブが好調で、自らのサービスゲームでは2ポイントした失わないプレーを展開、さらにリターンゲームでは常にプレッシャーをかけ続け第11ゲームでブレークに成功、第1セットを先制する。
第2セットでは、フェデラーのセカンドサーブを攻めたフェレールが逆にチャンスを掴むと、ゲームカウント3-1とリード、そのまま逃げ切りセットオールとする。
ファイナルセットではお互いにミスが増え始めた中、フェデラーが先にブレークに成功すると、残りのサービスゲームをキープしてゲームセット。試合時間は2時間5分だった。
1年ぶりとなるナダルとの対戦を前にフェデラーは「昨年の今大会で対戦した後、彼とは全仏オープン、ウィンブルドンかUSシリーズで僕らは再び対戦すると思ったけど、それは実現しなかった。僕らの数年間がどれだけ信じられないものだったか分かるだろう。僕らが対戦することは、テニスにとっても僕らにとってもエキサイティングなものだと思うよ。」と、ライバルとの再戦に闘志を燃やしていた。
今大会の優勝賞金は58万5000ユーロ。
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