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男子テニスツアーのマスターズ1000シリーズのモンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、賞金総額222万7500ユーロ、クレー)は日曜日に決勝戦を行い、世界ランク3位で第2シードのR・ナダル(スペイン)が同胞で第6シードのF・ベルダスコ(スペイン)を6-0, 6-1で一蹴し、見事、今大会6連覇を達成した。
クレー王者と呼ばれるナダルは、昨年5月のローマの大会以降、故障などでタイトルから見放されており、久しぶりの優勝となった。ナダルは優勝賞金43万4000ユーロを獲得した。
ナダルは1968年にテニスがオープン化されて以降、同じ大会で6連覇を達成した初の選手となった。オープン化の前ではレジー・ドハーティー(英国)が今大会で1897~99年、そして1902~04年の6度に渡って優勝している。
またマスターズのタイトル数では世界ランク1位のR・フェデラー(スイス)に並んで16となり、A・アガシ(アメリカ)の17という記録まであと1つに迫っている。
ナダルは第1セットを6-0で奪うと、第2セットも4-1と大きくリードする。第6ゲームのナダルのサービスではナダルが5本のブレークポイントを握られたものの何とかキープに成功し、5-1とリードを重ねる。
そして第7ゲームでは最初に握ったマッチポイントで武器とするフォアハンドを決めると、コートに背中をついて体を回転させ、喜びを爆発させた。
ナダルは「今日は感情的になっていた。ここ最近では最高の1週間だった。信じられない。モンテカルロは僕の大好きな大会だ。」と久しぶりの優勝に感無量といった感じだった。
6連覇を達成したナダルは、現在、今大会で32連勝中。2003年の大会の3回戦でG・コリア(アルゼンチン)に敗れて以来、負けなしの状態が続いている。またナダルはATPツアーで37勝目をマークした。
今大会にはフェデラーが出場していなかったものの、絶好調のナダルのプレーは5月末に始まる全仏オープンの最有力の優勝候補としてナダルを位置づけることになった。
これでナダルとベルダスコの対戦成績はナダルの10勝0敗となった。ナダルは世界12位のベルダスコのショットをコート狭しと拾い回り、クレーでの強さを見せつけた。ナダルは試合中、ショットの力強さに加え、動きのよさもアピールした。
ナダルは優勝スピーチで「今日はごめんよ。」とベルダスコに向かってスマイルをみせながらジョークを述べた。それに対しベルダスコは「いつかラファがこの大会で優勝するのに飽きることを願うよ。」と返答し、会場の笑いを誘った。
ナダルは2007、2008年と同様、今年も1セットも落とすことなく完璧な優勝を飾った。
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