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男子テニスツアーのロジャーズ・マスターズ(カナダ/モントリオール、賞金総額300万ドル、ハード)は13日にシングルス3回戦を行い、上位8シード選手全員がベスト8入りし、世界ランク上位8選手全員が史上初めて8強入りに成功した。
今大会は世界ランク上位選手全てが出場しているため、ランキング通りに上位8シードが付いている。今大会はそのトップ8全てがベスト8入りしており、これはランキング・システムが始まった1973年以来、実に初めてのこととなった。
両膝の怪我のため全仏オープンの4回戦で敗退後、しばらくの休養から復帰した世界ランク2位のR・ナダル(スペイン)は、P・ペッツシュナー(ドイツ)を6-3, 6-2と危なげなく退け、復帰後初めて試合を戦い抜き、勝利を物にした。初戦の2回戦では、対戦相手のD・フェレール(スペイン)が途中棄権での勝利だった。
「動きは徐々に良くなって来ている。それでもリズムを掴むために、もっと試合をこなす必要がある。もっとたくさんショットを打って、足腰の調整が必要なんだ。でも、こうして準々決勝へ勝ち進めて嬉しいよ。だってこの大会へ来た時は、勝ち上がれるなんて思っていなかったんだからね。」と、この大会のディフェンディング・チャンピオンでもあるナダルは万全とは行かない中でも勝利を上げられた喜びを語っていた。
ベスト4入りを懸けてV・ハネスク(ルーマニア)を3-6, 6-3, 6-4の逆転で下した第6シードのJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)と対戦する。デル=ポトロは先週ワシントンDCで行われたレッグ・メーソン・テニス・クラシックで優勝しており、好調を維持している。
そのデル=ポトロとの対戦へは「次の試合はおそらくかなり分が悪いだろう。でも自分のレベルを上げるにはとても良い機会さ。先週の優勝やハネスクとの接戦を物にしていて、おそらく今はとても自信に溢れているはず。サーブやストロークも素晴らしいし、現時点ではかなりの強敵だね。」と、ランキングこそ上にいるナダルだが、好調デル=ポトロの胸を借りる気持ちでいる。
第1シードのR・フェデラー(スイス)は同胞のS・ワウリンカ(スイス)を6-3, 7-6 (7-5)で、第3シードのA・マレー(英国)は予選を突破したJ・C・フェレーロ(スペイン)を6-1, 6-3で、第4シードのN・ジョコビッチ(セルビア)はM・ヨージニ(ロシア)を6-3, 6-4でいずれもストレートで下し、力の差を見せ付けた。
フェデラーはウィンブルドンで壮絶な決勝戦を勝ち抜いて以来となる大会出場で、その間に双子の娘の出産に立ち会っていた。今大会は父親としての初大会でもあり、順当にベスト8へ進出を果たした。ベスト4入りを懸けて第9シードのG・シモン(フランス)を6-3, 6-3で下した第7シードのJW・ツォンガ(フランス)と対戦する。
世界ランク3位のマレーは今大会で好成績を収めて、加えてナダルが敗退すると世界ランク2位へ上がれる可能性がある。その可能性へ向けてマレーは、第11シードのF・ゴンサレス(チリ)を7-6 (7-2), 7-5のストレートで倒した第8シードのN・ダビデンコ(ロシア)と準々決勝を行う。
ジョコビッチは第5シードのA・ロディック(アメリカ)と準々決勝で顔を合わせる。ロディックは第10シードのF・ベルダスコ(スペイン)を7-6 (7-2), 4-6, 7-6 (7-5)と接戦の末に下しての8強入り。
今年は全豪オープンとBNPパリバ・オープン男子でロディックに敗れているジョコビッチは「(敗れた)どちらもハードコートでの試合だった。今回もそうだけど、より一層良いプレーをして何とか勝機を見出したい。ロディックはI・カルロビッチ(クロアチア)に次ぐビッグ・サーバーで、新しいコーチ(ラリー・ステファンキー氏)の元、プレーがどんどん良くなっている。」と、対戦を楽しみにしていた。
ロディックはこれでベルダスコとの対戦成績を9勝2敗としたが、この日は2時間37分にも及ぶ接戦を強いられた。ウィンブルドンのフェデラーとの死闘に破れ準優勝の後、先週のレッグ・メーソン・テニス・クラシックの決勝でもデル=ポトロに破れ、2大会連続で準優勝に終わっている。
今大会の優勝賞金は44万3500ドル。
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