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元世界王者のP・サンプラス(アメリカ)が、今季の全仏オープンで優勝しサンプラスの持つグランドスラム最多勝記録に並んだR・フェデラー(スイス)を「史上最高の選手」と評した。
サンプラスは電話で行われたインタビューで「ここ5年間で彼が達成したことは、それまでに誰も出来なかった偉業で、これからも起きないだろう。ローランギャロスで勝っても勝たなくても、すでに史上最高にふさわしかったけど、今回の勝利で再確認させてくれた。」と賛辞を惜しまなかった。
今回、初めて全仏オープンのタイトルを手に入れたフェデラーはこれまでに、ウィンブルドンで5度、USオープンでも5度、全豪オープンでは3度のタイトルを獲得しており、男子では史上6人目となるキャリア・グランドスラムを達成した。一方のサンプラスは、全仏オープンでは最後まで優勝できなかった。
ロサンゼルスにある自宅のテレビで決勝を観戦していたサンプラスは「ロジャーを祝福したい。もし、勝利に値する選手がいるとしたら、彼しか考えられないね。」
サンプラスは31歳の時、引退試合となった2002年のUSオープン決勝でA・アガシ(アメリカ)を下し、グランドスラム出場52大会目で14勝目を上げた。一方のフェデラーは現在27歳で、今回の全仏オープンが通算40大会目のグランドスラムであった。
「彼はただ本当に偉大な選手だ。テニス界で賞賛を得るだけでなく。若い選手に良い影響を及ぼしている。さらにテニスそのものも素晴らしい。グランドスラム14勝の選手を倒すことはとてもタフなことだし、彼はこの先もっとタイトルを獲得するだろう。」とサンプラスは最高の評価をフェデラーに与えた。
フェデラーは今月22日から開幕するウィンブルドンで、サンプラスの記録を塗り替える最初のチャンスを得るが、当のサンプラスは会場であるオール・イングランド・クラブに訪れるかどうか、まだ決めてはいない。「何が起きるか見守りたい。」と、サンプラスは言うにとどめた。
史上最高のテニス選手を論ずるに当たり、サンプラスはこれまでR・レーバー(オーストラリア)をそのポジションに値すると挙げてきていた。レーバーは1962年と69年に年間グランドスラムを2度も達成した名選手で、グランドスラムでは11勝を上げている。
この点についてサンプラスは「フェデラーがパリで優勝したことは、彼が歴史上、最も偉大な選手であるという地位をより強固にした。僕はレーバーの大ファンだし、彼は数年間メジャータイトルを獲得するチャンスに恵まれなかった。だけど時代を比べることは出来ないし、現代の競技はレーバーの時代と比べて、とても熾烈になっている。」と語った。
また、全仏オープンの表彰式でフェデラーに優勝カップを渡したアガシは「彼の記録になんて言える?本当に信じられないね。大抵の人は、グッドよりもラッキーが良いというけれど、僕はラッキーよりもロジャーだね。」と手放しの賛辞を贈っている。
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