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度重なる腰の手術から復帰にたどり着いた元世界ランク21位のT・デント(アメリカ)が、USオープンの前哨戦であるオリンパスUSオープン・シリーズであるパイロット・ペン・テニス大会へ、主催者推薦で出場することが発表された。
8月21日から29日にアメリカはコネチカット州ニューヘイブンで開催される同大会に出場が決まったデントは、水曜日に当地を訪れ第7回『パイロット・ペン・テニス・フリー・レッスン』に参加し、現地の小学生にテニスを教え、テニスと言うスポーツの楽しさを伝えた。
大会主催者は「今年の大会に、デントもエントリー・リストに追加できたことはとても嬉しく思っている。加えて、忙しいツアー・スケジュールの中時間を割いてこうしてニューヘイブンまで訪れて、我々のイベントに参加してくれたことに感謝の意を表したい。復帰までの出来事や、それを乗り越えた彼の強い精神力は、子供たちに最高のメッセージを送ることとなった。多くの子供達に広くテニスを愛好してもらうために、プロの大会を開くことは、パイロット・ペンができる1つの方法でもある。」と、デントに感謝の気持ちと大会参加への喜びを伝えていた。
南カリフォルニア生まれのデントは、今の男子ツアーでは珍しい存在となったサーブ&ボレーを得意とし、その高いテニス・センスで4大会で優勝を飾り2005年8月には最高位21位まで上り詰めた。しかし腰の怪我が悪化し、2006年の2月の大会を途中棄権してから、コートを去ってしまった。
その後手術を受け、1日23時間腰にコルセットを巻き8ヶ月を過ごした彼だったが、思うような回復ができず、再び手術を受けることとなった。この時は、痛みがなく生活はできるようになるが、プロテニス選手として復活することはほぼ絶望的と言われていた。
3度目の手術後は、医師からももしかしたら、と言う考えが起こり、辛いリハビリを繰り返し、2008年5月には地元のチャレンジャー大会に出場するまでに回復した。1回戦敗退に終わった復帰戦だったが、痛みもなく試合をすることができ、11月にはチャレンジャー大会で8強入りを果たすまでになっていた。
今年1月の開幕戦であるオーストラリアのブリスベン大会では見事1回戦を突破し、2回戦でR・ガスケ(フランス)に敗退するも、2006年2月以来となるATPツアーレベルの本戦での勝利を上げた。3月のマイアミでのマスターズ1000シリーズでは、予選を勝ち上がり、見事4回戦進出を果たしていた。
同大会にはすでに、昨年準優勝を挙げたM・フィッシュ(アメリカ)、世界ランク17位のT・ロブレド(スペイン)らの出場が決まっている。
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