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今季限りでの引退を表明している元世界ランク1位のM・サフィン(ロシア)は、引退後に人々がどのように彼のことを記憶しているかには、あまり興味がなく、テニス人生の後に来る生活に期待を寄せているようで、これまでのテニス人生を振り返った。
1997年にプロへ転向した29歳のサフィンは、これまで2000年のUSオープンと2005年の全豪オープンと2度のグランドスラム優勝を飾り、2000年11月に念願の世界ランク1位の座にも着いた。
今年を最後のシーズンと決めた彼は、今週開催中のマドリッドのマスターズ1000シリーズで月曜日に行われた1回戦で、JW・ツォンガ(フランス)に敗れたことで、クレー・シーズンに入って出場5大会で1勝5敗と精彩を欠いており、敗戦後のインタビューでは現在の胸中を語っている。
「みんながどんな風に自分を記憶してくれても構わない。あまりそのことは考えていないんだ。朝、目が覚めて、11時のバスや車に乗って会場へ行き、午後6時頃に宿に帰ってくる。テレビを見たり本を読んで、夕食へ出かけ、ちょっとインターネットを覗いてベッドへ入る。つまらない毎日だけど、それ以外になにもやることがないから、それが日課なんだ。」
これまでの10年を越えるプロテニス人生を振り返る。「10年間、そんな生活の毎日だった。すごく良い時期も、悪い時期もあった。時には外出して楽しんだりもしたけど、常にテニスのことを忘れてはいなかった。」と、テニス漬けの人生だったことを回想して、「その後の人生が僕を待っているんだ。」と笑顔で付け加えた。
現在世界ランク20位にいるサフィンは、2001年に左膝を故障し、その後もその怪我に悩まされる結果となる。2003年には左手首、右肩も痛め、わずか13大会にしか出場できす、トップ50落ちを余儀なくされた。翌年に復活し、86位のランキングを32位にまで戻すと、2005年には全豪オープンで自身2度目のグランドスラム優勝を果した。
しかしその後もまた左膝が悪化し、かつてのプレーは影を潜めてしまう。手術を受けずに治療することを選択した彼だったが、再びトップの座に返り咲くことはなく、今季限りでラケットを置くことを決心した。
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