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チャレンジ・システムのホークアイに疑問の声

先週まで行われていた男子テニスツアーのマスターズ1000シリーズであるソニー・エリクソン・オープン(アメリカ/マイアミ、賞金総額450万ドル、ハード)で、ダブルス優勝を果たしたM・ミルニ(ベラルーシ)とA・ラム(イスラエル)が、ビデオ判定に用いられるホークアイの精密度へ疑問の声を上げている。

その原因はダブルスの決勝戦で起きた。A・フィッシャー(オーストラリア)/S・ハス組と対戦したその試合で、第1セットは接戦となりタイブレークにもつれ込んだ。そのタイブレーク中にフィッシャー/ハス組のボールがアウトと判定された。それはラインパーソンも主審もアウトと判断してのコールだった。

しかしフィッシャー/ハス組は残された権利を使いチャレンジを申し入れると、ホークアイがたどったボールの落下地点はかすかにラインの上だったのだ。その結果、ボールはインへと判定が覆され、ポイントはフィッシャー/ハス組のものとなった。

ミルニはその時の状況をこう説明している。「自分が一番ボールの近くにいたんだ。ボールが落ちた跡も残っていた。主審もラインパーソンも同じ判定だった。同じようなことを前にも見たことがある。どうしてか分からないが、ゆっくりなボールだと機械はその弾道を正確につかめないようだ。チャレンジで映し出された場所は、実際にボールが落ちたところとは違う場所だったんだ。」

パートナーのラムも納得が行かなかった。「全くおかしな話しさ。コートにボールの跡もあったんだ。同じようなことが起きたのは2度目さ。前回のインディアンウェルズでも同じようなことがあって、今回また起きた。」と、両者はチャレンジ・システムで使用されているホークアイの正確性に疑問を露わにしていた。

試合は、第1セットのタイブレークはフィッシャー/ハス組が取り先取したが、第2セットを奪い返したミルニ/ラム組がファイナルセットのスーパー・タイブレークを10-7で制して見事今季初のダブルス・タイトルを獲得した。

ミルニはこうしたことが度々起こると、許されているチャレンジの権利の乱用に繋がるとも懸念している。試合の終盤でポイントが欲しい場面でチャレンジの権利が残っていたら、そのボールが明らかにアウトしていようと、権利を何度も使う。こうした誤審が起きる可能性があるなら、もしかしたらそのうちの1つや2つは判定が覆され兼ねないと言うのだ。

インディアンウェルズの男子準々決勝のI・リュビチッチ(クロアチア)対A・マレー(英国)戦で、マレーが返したロブがアウトだったが、マレーのチャレンジで映し出されたボールはライン上に落ちたとして判定が覆された事例がある。それは、2度目のバウンドをホークアイが映し出してしまうと言う、捜査上のミスだった。しかし判定はマレーのポイントとして試合が続けられてしまった。

いずれにせよ、ラインパーソンも主審も目視できる判定を、ホークアイの映像1つで全てが覆されてしまうことには、チャレンジ・システム自体への不満と疑問が膨らむばかり。プロ・テニス・ツアーを統括しているATPとWTAへ投げかけられた大きな課題となりそうだ。

(2009年4月7日10時19分)
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