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男子テニスのツアー最終戦であるマスターズ・カップ(上海/中国、賞金総額445万ドル、ハード)は大会3日目の11日、予選ゴールドグループのシングルス2試合が行われ、第7シードのJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)が、第6シードのJW・ツォンガ(フランス)を7-6 (7-4), 7-6 (7-5)で下し、ツアー最終戦で初勝利を上げた。これでデル=ポトロは1勝1敗、ツォンガは2敗目を喫して予選敗退が決まった。
20歳のデル=ポトロは今大会で、出場選手中で最年少となっている。また、全米オープンでつま先を痛めており、この日もその痛みをこらえての試合だった。第1セットだけでツォンガに12本のサービス・エースを決められるも、ツォンガのミスにも助けられ、タイブレークへと持ち込んだデル=ポトロは、1-3と序盤でリードを許したが、続く7ポイント中6ポイントを獲得し、第1セット先取に成功した。
続く第2セットも両者譲らない展開で、再びタイブレークへともつれ込んだ。このセットでは終始デル=ポトロがリードし、6-3とマッチ・ポイントを握った。そこからサービス・エースなどで2ポイントを返したツォンガだったが、最後はフォアハンドをネットにかかり、1時間51分でデル=ポトロが勝利が舞い込んだ。
この大会終了後の来週には、デビス・カップの決勝戦へ出場するデル=ポトロ。「選手達はみんなこの大会へ出場することを夢見ている。でも同じように、デビス・カップの決勝の舞台に立つことも夢にみているんだ。」と、その2つの夢を実現したデル=ポトロは、まだまだ試合が続く。
一方のツォンガは、「今日は、タイブレークに入ってから、彼(デル=ポトロ)の方が良いプレーをしたんだ。それに自分は簡単なミスを大事なところで出してしまった。ただそれが敗因だね。」と、この日のプレーを反省していた。
もう1試合では、第3シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が、第4シードのN・ダビデンコ(ロシア)を7-6(7-3), 0-6, 7-5のフルセットで勝利。ラウンドロビンの成績を2勝0敗とし、決勝トーナメント進出を決めた。
年初の全豪オープンでグランドスラム初優勝を飾った21歳のジョコビッチは、インディアンウェルズとローマのマスターズ・シリーズでも優勝を飾るなど、自身最高のシーズンを送り、ランキングも自己最高位の3位とし、今大会への初出場を決めていた。その勢いのまま、予選ランドロビンで2勝目を上げたジョコビッチは、各グループ上位2選手のみが進める準決勝への進出を早くも決めた。
第1セット第1ゲームで、いきなりブレークされたジョコビッチは、その後もなかなかブレークバックできずにいたが、第10ゲームでブレークに成功すると、試合はタイブレークへ。そのタイブレークでは、ダビデンコが3-0とリードしたが、そこからジョコビッチが盛り返し7ポイントを連取、最後はダビデンコのダブルフォルトだった。
第2セットに入ると、別人のようにリズムを崩したジョコビッチに付け入ったダビデンコがあっさり奪い返し、試合はファイナル・セットへ。第3セットは5-5まで接戦だったが、第11ゲーム、ダビデンコのサービスゲームでダビデンコがダブルフォルトなどのミスを犯し、ジョコビッチがブレークに成功すると、続くゲームをジョコビッチがしっかりとキープし、2時間18分で試合に終止符を打った。
「ニコライ(ダビデンコ)とは接戦になると予想していた。だけど、普段ではありえない、リズムの上下があったね。特に第2セットは酷かった。そこからリズムを取り戻すのはかなり難しかった。緊張もしていたけど、ブレークピンチを何とかしのげた事もラッキーだった。」と、自身の試合を自己分析していた。
ダビデンコは、この日の敗戦で1勝1敗となったため、予選最後の試合で、デル=ポトロと決勝トーナメント進出を懸けて対戦する。
今大会の優勝賞金は62万5000ドルで、無敗で優勝した場合は、総額134万ドルを手に入れる。
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